無自覚で発見が遅れやすい食道がんは一体どのような病気なのでしょうか?今回は食道がんについてご紹介します!

■食道の働き 

食道は、気管と並走し、口から胃の間をつなぐ器官で食べ物や飲み物を胃に送る役割を担っています。食道内は粘膜で覆われ、食べ物が食道を通ると食道の壁が動きながら重力によって胃へと押されていきます。食道自身は、消化機能はなく、胃や腸で消化するための通り道です。

■食道がんの種類 

食道がんは食道部分にできる悪性の腫瘍で、扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)と腺がん(せんがん)に分けられます。

1-1.扁平上皮がん(へんぺいじょうひがん)

食道の食べ物や飲み物が通過する内側の粘膜部分の表層の上皮にできるがんで、わが国では食道がんの患者さんの90%の割合を占めます。扁平上皮の下にできた腫瘍が組織を破壊しながら広がることを浸潤(しんじゅん)といい、首や腹部のリンパ節や周辺の臓器に転移する場合があります。

1-2.腺がん(せんがん)

食道の内側には粘膜を分泌する食道腺(しょくどうせん)があり、食道腺を作っている細胞が悪性腫瘍になったものを腺がんと言います。腺がんは、胃の近くの食道下部にできやすいがんです。

■食道がんのリスク要因 

食道がんは40代以降にり患率が高くなり、特に男性に多いがんです。主なリスク要因は喫煙や飲酒、熱い食べ物や飲み物の摂取を長期的に続けることが要因となって起こります。また、逆流性症食道炎によっておこるバレット食道と呼ばれる食道の細胞が変化する疾患もリスク因子の一つです。

■食道がんの症状

食道がんは初期の場合は、自覚症状はありませんが進行することで、食べ物を飲み込んだときに起こる痛みや食べ物がつかえるような嚥下障害(えんげしょうがい)の症状や胸痛、胸やけ、体重減少、咳や声のかすれなどの症状を引き起こします。どの症状も、がんが進行し他の臓器に影響が出ている場合や食道の腫瘍が大きくなって圧迫していることが原因です。

■予防するためには 

食道がんの予防には禁煙と過度のアルコール摂取を控えることが欠かせません。また、刺激物や熱い食べ物・飲み物を好む人は回数を減らすことが大切です。予防するためには禁煙やアルコール、刺激物を控えることも大切ですが緑黄色野菜に含まれるビタミンC、β-カロテンを摂ること、口腔内を清潔に保つことも効果があることが分かっています。

■まとめ 

初期の段階では自覚症状がなく発見が遅れることが多いがんですが、喫煙や飲酒をする40代の男性は特に気を付けておきたいがんです。また、刺激物や熱い飲食物を好む人も食道がんのリスクが高くなりますので検診を受け早期発見・早期治療に努めることが大切です。

臨床工学技士
宮座 美帆

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