がんを予防するためには、栄養管理がとても大切です。日々のストレスや加齢、紫外線、喫
煙その他さまざまな理由で活性酸素が発生し、私たちの体の細胞を傷つけています。細胞が
傷つくことで、免疫力も低下して風邪をひきやすくなったり、疲れやすくなったり、老化の
原因になったりするわけですが、ある一定以上に細胞が障害されると、がん細胞が発生して
しまいます。

通常、がん細胞が体の中で作られても免疫によって「排除」され、健康な状態を維持で
きるのですが、免疫力も低下していたら、がん細胞がどんどん増殖してしまい、臨床的な
「がん」の発症となってしまうわけです。

そもそもがんを予防しようと思うと、まずは活性酸素対策をする必要があります。活性酸素を
減らす=抗酸化にとても大切だと近年注目されているのが、ビタミンやミネラルといった栄養
素に加えて、「ファイトケミカル」という栄養素です。ファイトケミカルは、野菜や果物にし
か入っていない栄養素で、リコペンやポリフェノール、アントシアニンなどといった栄養素の
総称です。栄養管理において、野菜が重要視されるのは、ファイトケミカルを豊富に含むから
です。

果物にも多く含まれますが、果物には果糖という糖質も大量に含まれるので、食べすぎには
注意が必要です。肥満も、がん細胞の増殖を促進する原因になるからです。ファイトケミカル
や野菜に含まれる水溶性ビタミン類は、ゆでたりなどの加水調理を行うと、水分に向かって栄
養が溶け出してしまい、野菜そのものの栄養価は下がってしまうという特徴があります。

また、添加物や人工調味料の一部には、ファイトケミカルやビタミン類の栄養価を下げてし
まうといわれています。そのため、食品添加物を使ったり加水調理によって大量生産されてい
る多くの外食産業では、同じ量の野菜を食べていても十分な栄養が摂れていないということも
あります。

できるだけ自宅で無水調理や蒸し調理をした野菜類を食べることがおすすめですが、なかな
か仕事が忙しかったりして難しい場合は、サプリメントで手軽に栄養補給するのもひとつです
。総合マルチビタミンのサプリメントに加え、ファイトケミカルを含有したサプリメントも
たくさん販売されているので、手軽に賢く栄養補給をして、がん予防につなげるのがベストです。

医師 美容皮膚科
山下 真理子

1985年岡山県生まれ。京都府立医科大学を卒業後、医師に。美容医療だけではなく、栄養学などでは全国的に講演活動などを行うほか、専門学校での医療教育にも努める。
現在は大阪市内の美容クリニックに在籍中。産業医、ウルセラ認定医、サーマクール認定医、日本抗加齢医学会所属医師。日本毛髪美容学会理事として勤めたほか、認定レイキヒーラーとして美容ヒーリングにもかかわる。

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