日本では夫婦の6組に1組が不妊で悩む現代。
やっとの思いで不妊治療をはじめてみたものの、予想以上のプレッシャーやストレスがかかり、「ツライ……」と感じる人も多いでしょう。そういった精神的な苦痛は、かえって女性側のホルモンバランスを乱し、ますます不妊治療を難しくさせる要因にもなっています。

連載4回目の「不妊治療を語る女子会」では、不妊治療で必ずといっても向き合うことになるプレッシャーやストレスの解消法を、経験者の例をまじえて語ります。

■不妊治療のプレッシャーやストレスは想像以上
不妊治療のプレッシャーやストレスは、さまざまな点から感じてしまうことが厄介です。
不妊治療を経験した夫婦が感じてきたプレッシャーやストレスの例をあげてみます。

▽プレッシャーやストレスの例
(不妊治療自体に対して)

・治療に対しての不安
・治療、検査での痛み
・ホルモン剤などの副作用
・予測が立てにくい通院日程
・次の治療で妊娠できるかもしれないという期待と、妊娠しなかったという絶望感。
・治療費

(妊娠のために治療以外で努力すること)
・禁酒&禁煙などで好きなことを我慢すること
・冷え対策
・妊娠しやすいとい言われる食品を取り入れる

(人に対して)
・妊娠している人を見るだけで苦痛を感じる
・友人の妊娠報告を喜べない自分に対しての罪悪感
・不定期に仕事を休んだり遅刻・早退したりすることの同僚への罪悪感

上記にあげたのは、実はほんの一例に過ぎません。
また各々プレッシャーやストレスに感じる部分は異なりますが、多くの精神的負担を抱えることは間違いありません。
不妊治療は、「赤ちゃんが欲しい」という希望に溢れたものですが、現実的には決して明るいことばかりではありません。続ければ続けるほどさまざまな問題に直面せざるをえないため、自分自身を追い込んでいってしまうのも不妊治療の難しさなのです。

■不妊治療で感じたプレッシャーやストレス―経験者の生の声―
不妊治療でどんな苦しみを感じてきたのか、経験者の声をご紹介します。

「この1年間、何度泣いたでしょうか。検査では夫婦どちらも問題なく、治療をすれば必ずすぐに妊娠すると思っていましたが、ホルモン剤等を併用してタイミング法を6回試すも撃沈。薬の影響で自分の状態が悪くなっているような気がして、2ヶ月間治療をお休みしましたが、やはり赤ちゃんは来てくれません。」

「自分よりも遅く結婚した後輩が、あっさりと妊娠し産休に入っていきます。私の身近には悩んでいる人はおらず、誰にも相談できずに苦しかったです。無意識にポロポロ涙がこぼれることもありました。今思えば、うつ状態に近かったのかもしれません。」

「1人目はできたのに2人目がなかなかできず、3年過ぎてもできなくて、初めて「もしかして不妊?」と思い、病院へ行きました。受診して初めてわかったのが、私のような「二人目不妊」は意外にも多いという事実。現在も不妊治療中ですがうまくいかずに焦りが募ります。当たり前に兄弟を作ってあげられると信じていたので、余計にショックでした。」

このように、不妊に関する悩みはいろいろあります。いずれも周囲にはなかなか話しにくいために、プレッシャーやストレスと向き合っていかざるを得ないのです。

■不妊治療中のプレッシャーやストレスとの付き合い方
不妊治療をしてきた人たちは、多くの場合、プレッシャーやストレスと付き合った経験を持っています。それではどのように精神的なバランスを保ってきたのか、経験者の声をご紹介します。

「赤ちゃんが授かったらできないことを、とことん楽しむようにした。海外旅行をしたり、バーでお酒を楽しんだり、高級レストランを満喫したりして、夫婦二人きりの時間を楽しみ尽くそうと思った。「夫婦二人でも十分幸せなんだ」と思うことで、赤ちゃんができない後ろめたさを消すようにした。」

「SNSと年賀状をやめることにした。それは、友人の妊娠&出産報告を見るのが嫌になったから。他の人の妊娠&出産を目にする機会を自ら減らすことで、自分たちの気持ちを平静に保とうと思った。」

「不妊治療は続けつつも、上司に相談して一度退職した職場に復職した。仕事に気が向いていると、不妊について深刻に考える暇がないので良かった。また不妊治療はなかなか成果が出ないが、仕事はやれば出るので自分の精神安定にもつながった。」

■さいごに
このように、不妊治療中のプレッシャーやストレスは経験者でしか理解しにくい面があります。夫婦でお互い支え合うことも大事ですが、共倒れしないようにすることが何より重要です。クリニックには個別カウンセリングを受け付けているところも多くあるので、時にはプロの力を借りて、夫婦で前向きに治療に向き合えるようにしましょう。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
不妊治療を語る女子会
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