コンドームは望まない妊娠を防ぐための避妊具ですが、それ以外にも大きな使用目的があります。
それが性病の感染予防です。性行為によって感染する病原菌は非常に多く、なかにはがんの原因
となる病原菌もあり、コンドームの使用が一生を左右すると言っても過言ではありません。ここでは
、コンドームによって防ぐことのできる性行為感染症についてお話ししたいと思います。

■性行為感染症って?
血液や唾液、男性の精液・女性の膣分泌液の中には、感染源となるウイルスや菌が潜んでいる場
合があります。性行為(オーラルセックスなどを含む)によってこれらの病原菌が感染し、発症する
病気のことを性行為感染症(STD)と言います。代表的な性行為感染症は下記のとおりになります。
▪️淋病
▪️クラミジア
▪️尿道炎
▪️軟性下疳(なんせいげかん)
▪️梅毒
▪️性器ヘルペス
▪️ヒトパピローマウイルス
▪️トリコモナス
▪️カンジダ
▪️B型肝炎
▪️C型肝炎
▪️HTLVー1
▪️AIDS(エイズ)

■コンドームの必要性
コンドームを正しく使用することで、性行為感染症をかなりの確率で防ぐことが可能になります。性
行為感染症は、無症状や症状が軽い場合が多いため、感染に気づかないままどんどん感染が広
がる可能性があるのが怖いところです。もし相手が知らないうちに感染していても、コンドームを使
用していれば自分の身を守ることができ、感染の拡大を防ぐことができます。
また、性行為感染症は、治療をしないと重症化し、さまざまな合併症を引き起こす可能性がありま
す。特に女性の場合には不妊や子宮外妊娠の原因になることもあるほか、子宮頸がんなどの発が
ん要因となる場合があります。

■がんの原因となる性行為感染症
上記の性行為感染症のうち、ヒトパピローマウイルスという病原菌は、良性の型の場合には尖形コ
ンジロームとなりますが、悪性の型の場合には子宮頸がんの原因となる場合があります。
ヒトパピローマウイルスに100以上の型があり、そのうち、子宮頸がんに関わる型は15ほどとされて
います。その中に、全世界の子宮頸がんの約50%から検出されている型が存在します。

■まとめ
性行為によって、がんの原因となる病原菌に感染したり、一生治らない病気にかかる可能性がある
ことを知っておいて下さい。誰がその病原菌を保有しているかは、検査して見ないとわかりません。
コンドームなしの性行為はできるだけ避け、特に不特定多数の人との性交渉はやめておきましょう。

看護師
広田 沙織
PAGE TOP