がんの発生はさまざまな原因がありますが、そのうち、「細胞が傷ついてしまうこと」と、「免疫
力の低下」が挙げられます。腫瘍性の異常細胞(がん細胞)は、体の中で大量に産生されて
いるものの、NK細胞や細胞障害性T細胞といった免疫細胞によって攻撃・排除されます。これ
らの免疫細胞がきちんと働いてくれるお陰で、がん細胞が増大して、臨床的に「がん」と診断
される前に健康な状態に戻ることができるというわけです。

加齢に伴ってがん発生率が上がるのは、これらの免疫細胞の不活性化が要因の一つとして
挙げられます。「いつまでも若々しくいること」は、今や美容目的ではなく、健康のために欠か
せないキーワードとなりました。

若々しくいる=アンチエイジングにとって大切なのが、食事やサプリメントによる栄養管理です
。全ての細胞は、食べたものでできているからこそ、何を食べるか、どんな栄養をどんな方法
で摂っているのかがとても大切になってきます。

もう一つのがん発生要因である「細胞が傷ついてしまう」についてですが、私たちの体の細胞
は、活性酸素などによって日々傷つけられています。細胞についた傷が過度になることでが
んが発生すると言われており、そもそもがん細胞を作らないためには、「活性酸素を減らす=
抗酸化」が大切です。抗酸化のためには、ビタミンミネラルといった基本的な栄養素のほか、
野菜や果物にしか含まれず、体内では合成できない「ファイトケミカル」と呼ばれる栄養素が
重要です。ファイトケミカルは何百種類もあるといわれており、複雑な組み合わせで高い抗酸
化力を発揮すると言われています。

がん予防のためにも、野菜を積極的に摂取するようにしましょう。野菜に含まれる栄養素のう
ち、水溶性のビタミン類は加水によって溶け出してしまうので、無水調理による調理法がおす
すめです。毎食小皿1~2皿以上の野菜を食べるように心がけてください。仕事などでどうし
ても外食中心になり、野菜不足になりがちな人は、ファイトケミカルのサプリメントなどを取り
入れることで抗酸化を心がけるとよいでしょう。

がんのリスクを上げる食べ物として過度の飲酒、高い塩分、過度の糖質摂取があります。外
食もそんなにしないにお菓子類も食べないという人でも、濃い味付けに慣れている人は知ら
ず知らずのうちに塩分過多や糖質過多になっていることがあるので注意してください。

医師 美容皮膚科
山下 真理子

1985年岡山県生まれ。京都府立医科大学を卒業後、医師に。美容医療だけではなく、栄養学などでは全国的に講演活動などを行うほか、専門学校での医療教育にも努める。
現在は大阪市内の美容クリニックに在籍中。産業医、ウルセラ認定医、サーマクール認定医、日本抗加齢医学会所属医師。日本毛髪美容学会理事として勤めたほか、認定レイキヒーラーとして美容ヒーリングにもかかわる。

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