皆さんこんにちは。前回は「労災保険制度」の中から「傷病(補償)年金」や関連する支給金に
関してご紹介いたしました。今回も引き続き給付内容についてご紹介いたします。

【介護(補償)給付】

・障害(補償)年金、または傷病(補償)年金を受給している人のうち、労働者災害補償保険法
障害等級表の第1級の人と、第2級で「神経系統の機能または精神に著しい障害を残し介護
を要する」「胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し介護を要する」場合で、現に介護を受けて
いる場合に給付されるものです。

・業務災害だった場合は「介護補償給付」という名称で給付となり、通勤災害だった場合は「
介護給付」という名称で給付となります。

・給付要件としては下記の通りです。また介護の程度により給付内容が変わっていきます。

<給付要件>

・神経系統の機能または精神に著しい障害、胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、「常時
介護」を要する。またはそれと同等の介護を要する状態であること。

・神経系統の機能または精神に著しい障害、胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、「随時
介護」を要する。またはそれと同等の介護を要する状態であること。

・現に介護を受けていること(民間の有料介護サービスや親族友人などから介護を受けてい
ること)
・病院、または診療所に入院していないこと。

・介護施設(特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院、障害者支援施設など)
に入所していないこと。

<給付内容>
「常時介護」が必要な場合]

・親族友人などから介護を受けていない場合には、介護の費用として支出した額(105,290円
が上限として)が支給されます。

・親族友人などから介護を受けている場合で、介護の費用を支出していない場合には、一律
定額として57,190円が支給されます。

・親族友人などから介護を受けている場合で、介護の費用を支出していてその額が57,190円
を下回る場合には、一律定額として57,190円が支給されます。しかし、介護の費用を支出して
いる金額が57,190円を上回る場合には、その額が支給されます。(105,290円が上限として)

「随時介護」が必要な場合]
・親族友人などから介護を受けていない場合には、介護の費用として支出した額(52,650円を
上限として)が支給されます。

・親族友人などから介護を受けている場合で、介護の費用を支出していない場合には、一律
定額として28,600円が支給されます。

・親族友人などから介護を受けている場合で、介護の費用を支出していてその額が28,600円
を下回る場合には、一律定額として28,600円が支給されます。しかし、介護の費用を支出して
いる金額が28,600円を上回る場合には、その額が支給されます。(52,650円が上限として)

・また、介護(補償)給付は介護を受けた月の翌月の1日から2年を過ぎると請求権が無くなり
ますので注意が必要です。

次回も引き続き、労災保険の給付内容についてご紹介いたします。

社会福祉士
佐々木

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