「毎月生理が来ていれば、ちゃんと排卵している」と思われている人も少なくないでしょう。毎月生理
が来ている場合でも、実は排卵していなかったというケースがあるのをご存じでしょうか?排卵がな
いのに気づかないまま、長期間経過すると、不妊やガンの原因になってしまう場合があります。ここ
では、生理と無排卵周期症についてお話ししたいと思います。

■生理と無排卵周期症
生理とは、約1カ月の間隔で起こり、限られた日数で自然に止まる子宮内膜からの周期的出血のこ
とを指します。この生理周期は脳や子宮、卵巣などさまざまな器官との緻密な連携によって成り立
っています。この周期的変化の1つに排卵がありますが、排卵が起こらずに生理様の出血がある
状態を無排卵周期症と呼びます。

無排卵周期症は、ほぼ規則的に生理様の出血はあるのに、排卵を伴わない状態を言います。ホル
モン分泌障害などによって卵巣の機能がうまく働かず、排卵できない状態が持続し、子宮内膜が保
てなくなることで出血が起こります。ホルモンの不安定な思春期や更年期に多いのですが、脳の疾
患や多嚢胞性卵巣症候群、甲状腺疾患などが原因となる場合があります。無排卵周期症の状態
が長期間続くと、不妊の原因になるほか、子宮体がんのリスクが上昇することがわかっています。

■無排卵周期症の見分け方
無排卵周期症の出血は、正常な生理と比べて周期や期間が不順だったり、経血の量が異常な場
合が多いのですが、正常な生理と変わらない場合があります。そうなると、正常な生理と見分けが
付かないように思いますが、正常な生理と無排卵性周期症の決定的な違いがあります。それが基
礎体温です。

女性の基礎体温は、低温期と高温期の2相性になるのが正常な状態です。排卵時期を境に低温
期から高温期に変化するのですが、無排卵周期症は排卵しないため、基礎体温が変化せず1相性
となります。もし、基礎体温が1相性になっている場合には、無排卵周期症の可能性がありますの
で、早めに産婦人科を受診するようにしましょう。

■まとめ
基礎体温の計測は、女性の体調を管理するのに非常に役に立ちますので、毎朝計測・記録する習
慣を付けることをおすすめします。そして、基礎体温や生理について不安や疑問のある人は、早め
に産婦人科を受診するようにしましょう。受診の際に基礎体温表を持っていくと、診察で重要な情報
源となりますので、忘れずに持っていくようにしましょう。

看護師
広田 沙織
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