生理周期がいつもと違ったり、生理の期間が長引く、量が増えるなど、これらの生理不順と呼ばれる状態は決して珍しいことではありません。生理不順は、仕事や家庭のストレス、ダイエットなどが引き金となる場合があり、女性なら誰でもなる可能性があります。この生理不順の状態が長期間に及ぶと、がんの可能性が高くなることをご存知でしょうか?ここでは、生理不順とがんの関係性についてお話ししたいと思います。

生理不順ってどういう状態?
生理不順は、生理周期が不規則になったり、生理の量や期間などが正常な状態から極端に外れた状態をいいます。正常な生理の状態は、下記の通りになります。

■生理周期:25~38日(平均28日)
■生理期間:3~7日間
■経血量(生理時の出血量):20~140m

生理不順の種類
生理不順は、周期や期間など、どの項目が正常から逸脱しているかによって病名が分かれます。分類としては下記の通りになります。

■生理周期(月経が始まった日から次の月経が始まる前日までの日数) の異常
・稀発月経:生理周期が39日以上
・頻発月経:生理周期が24日以内
・不整周期月経:周期が一定しない

■生理期間の異常
・過長月経:生理が8日以上続く
・過短月経:月経が2日以内で終わる

■経血の量の異常
・過多月経:量が多く(140ml以上)、ナプキンが1時間ももたない
・過少月経:量が少なく(20ml以下)、ナプキンが不要なくらい

がんのリスクを高める生理不順
女性ホルモンの1つであるエストロゲンには、子宮内膜の発育を促す作用がありますが、このホルモンの数値が高いと、子宮体がんのリスクが上昇することがわかっています。
稀発月経や無月経は、排卵を起こそうとエストロゲンの値が高くなりますが、何らかの原因で排卵が起こらず、エストロゲンが高い状態が持続します。この状態が長期化すると子宮体がんのリスクの上昇に繋がるため、生理不順が長期間続いていたり、頻発する場合には早めの検査・治療が重要になってきます。

まとめ
生理不順の状態が続くと、その状態が普通の状態と錯覚してしまう危険性があります。上記の生理不順の状態に当てはまる場合には、なんらかの婦人科疾患が隠れている可能性がありますので、早めに婦人科を受診するようにしましょう。また、生理不順にはがんのリスクが隠れていることを知っておきましょう。

参照リンク
日産婦誌63巻1号 2)月経異常
http://www.jsog.or.jp/activity/pdf/kenshu_63-1.pdf#search=%27%E6%9C%88%E7%B5%8C%E4%B8%8D%E9%A0%86+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%94%A3%E5%A9%A6%E4%BA%BA%E7%A7%91%E5%AD%A6%E4%BC%9A%27

花王 ロリエ 月経について
https://www.kao.co.jp/laurier/health/031/

日本産科婦人科学会 子宮体がん
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=11

看護師
広田 沙織
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