近年、日本では6組に1組が不妊に悩むといわれ、何らかの不妊治療を受けているカップルはのべ50万人に上ると推測されています。

実際、「不妊治療」がメディアでも多く取り上げられるようになり、不妊症や不妊治療に対する世間の理解も、10年前に比べるとかなり変わってきたように感じます。
その中でも一番広く認知度を上げたともいえるのは、初めて「不妊」をテーマにした深田恭子さん主演のテレビドラマ「隣の家族は青く見える」ではないでしょうか?

このドラマで描かれたのは、妊活の大変さ、不妊治療の肉体的・精神的苦痛と金銭的負担、夫婦間の問題、親や親戚・友人との関係等々、まさに不妊治療をする夫婦の姿がリアルに描かれ、妊活中・不妊治療中の人は涙なしでは見られない、強く共感する内容でした。

そこで、「不妊」という悩みをもつ現代女性が多い今、こうした女性たちに向けて、不妊に関するトラブルや悩みについて連載でご紹介していきたいと思います。

■不妊症かどうかわからないときは?
子どもを考えているにもかかわらず、いざとなるとなかなか妊娠できない。
なかには、「もしかして、わたし不妊症?」と不安になりつつ妊活を続けている夫婦もいるでしょう。
でも、「不妊症かも」と思っている状態で妊活を続けるのは、実は時間がもったいないことです。経験者だからこそ語れるのですが、年齢というタイムリミットがある以上、やはり少しでも早く不妊症かどうかを確認することをおすすめしたいと思います。

■不妊かどうかセルフチェックをしてみましょう
まずは夫婦に不妊要因がないか、以下の項目を二人でチェックをしてみましょう。

<不妊セルフチェック>
(1)1年以上避妊していないのにも関わらず妊娠に至らない

(女性側)
(2)月経周期が39日以上もしくは24日以内にくる
(3)月経量が極端に多い、あるいは8日以上ある
(4)月経不順または無月経
(5)子宮内膜症や子宮筋腫があって月経が辛い
(6)過去に性感染症・骨盤腹膜炎にかかったことがある

(男性側)
(7)小さい頃にヘルニアの手術や停留睾丸の手術を受けている
(8)おたふく風邪にり患したあと高熱が続いたり睾丸炎を起こした
(9)糖尿病の人

まず、(1)に該当した方は不妊症の可能性があります。(不妊の定義は次のトピックで詳しくご説明します。)
また、その他の項目に1つでも該当した人も、不妊のリスクを持っている可能性があると考えられます。例えば、(2)~(5)のように月経異常があると、「無排卵・子宮内膜症」の可能性があります。また(6)のように「性感染症」「骨盤腹膜炎」は卵管が原因の不妊症リスクを上昇させるといわれています。
男性側は、(7)(8)のように子どもの頃の病気によって精子を作る力が減ったり、精子を運ぶ管が詰まったりすることがあります。(9)の糖尿病は「性機能障害」を起こしたり、精子を作る力が低下しているということもあるのです。

■不妊の定義とは
日本産科婦人科学会では、不妊の定義を「妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで成功をしているにもかかわらず一定期間(1年間)妊娠しないもの」としています。
米国の生殖医学会でも、2013年に「不妊症と定義できるのは1年間の不妊期間を持つものであるが、女性の年齢が35歳以上の場合には、6ヵ月の不妊期間が経過した後は検査を開始することは認められる」と提唱しています。

■検査や治療は早めに踏み切る
妊娠という現象は、まさに奇跡のようなもの。そして男女ともに年齢が上がるほど妊娠が難しくなるのは、皆さんもご存知のことと思います。

目安とされているのが、「女性なら30歳、男性なら35歳」。これを超えると、私たち人間は自然妊娠の確率が下がっていくというのですから、意外に早いと感じた人も多いのではないでしょうか。さらに、女性は35歳を過ぎると自然妊娠率の低下とともに流産なども増えていくという統計もあります。

子どもを授かりたいと思うのであれば、不妊セルフチェックの項目に該当した人はもちろんのこと、該当がなかった人も、まずは検査を受けることをおすすめします。

クリニックに行くと、「同じように悩みを抱えた夫婦が、こんなにもいたのか……」というのがわかるでしょう。ということは、決して悩んでいるのは「あなただけじゃない」ということなのです。
まずは、悩むより行動が大切です。もしお悩みの人がいたら、勇気を出してクリニックへ行くことが第一歩です。

<参照>
・一般社団法人日本生殖医学会 「不妊症Q&Aよくあるご質問」Q5.どんな人が不妊症になりやすいのですか?(2018年9月5日最終閲覧)
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa05.html

・公益社団法人日本産科婦人科学会「不妊症とは」(2018年9月5日最終閲覧)
http://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=15

・厚生労働省 政策統括官付政策評価官質 アフターサービス推進室「不妊のこと、1人で悩まないで」~「不妊専門相談センター」の相談対応を中心とした取組みに関する調査(平成30年1月) (2018年9月5日最終閲覧)
https://www.mhlw.go.jp/iken/after-service-2018.01.19.html

・一般社団法人日本生殖医学会 「不妊症Q&Aよくあるご質問」Q2.不妊症にとはどういうものですか?(2018年9月5日最終閲覧)
http://www.jsrm.or.jp/public/index.html

・一般社団法人日本生殖医学会 「不妊症Q&Aよくあるご質問」Q5.どんな人が不妊症になりやすいのですか?(2018年9月5日最終閲覧)
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa05.html

・一般社団法人日本生殖医学会 「不妊症Q&Aよくあるご質問」Q17.女性の妊娠・分娩に最適な年齢はいくつくらいですか?(2018年9月5日最終閲覧)
http://www.jsrm.or.jp/public/funinsho_qa17.html

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
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