皆さんこんにちは。前回は「労災保険制度」の中から「障害(補償)給付」にまつわる年金や一
時金に関してご紹介いたしました。今回も引き続き給付内容についてご紹介をいたします。

【傷病(補償)年金】
・労働者が業務や通勤が原因となった負傷や疾病の療養を開始して1年6カ月を経過した日、
またはその日以降で「その負傷や疾病が治っていないため病状が固定されず」「負傷や疾病
による障害の程度が労働者災害補償保険法障害等級表の第1級から第3級に該当する」場
合に給付されるものです。

・業務災害だった場合は「傷病補償年金」という名称で給付となり、通勤災害だった場合は「
傷病年金」という名称で給付となります。

・障害の程度により給付内容は変化します。障害の程度の尺度に関しては、「労働者災害補
償保険法障害等級表」に照らし合わせて決定されていきます。
障害の程度や状況の詳細に関しては、「厚生労働省 労働者災害補償保険法施行規則別表
第一「障害等級表」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/rousaihoken03/)をご参照ください。

・傷病の等級に併せて「傷病(補償)年金」「傷病特別支給金]と[障害特別年金]が給付され
ます。

・年金の支払い月は、支給要件に該当することとなった月の翌月分から支給が開始されます。
毎年2月・4月・6月・8月・10月・12月にそれぞれの前2カ月分の支給がされます。給付金額に
関しては下記の通りです。

<労働者災害補償保険法障害等級表の第1級から第3級の対象者>

※ 給付基礎日額は、労働基準法の平均賃金に相当する額をいいます。
※ 算定基礎日額は、給付対象となる労働者が事業主から受けた特別給与の総額を365で
割った数をいいます。特別給与は、ボーナスに代表される一時的または突発的に支給される
給与のことです。

・この年金の支給、不支給の決定は所轄の労働基準監督署所長の職権によって行われます
。そのため請求手続きはありません。
・しかし、負傷や疾病の療養を開始して1年6カ月を経過してもその負傷や疾病が治っていな
い場合は、その後1カ月以内に「疾病の状態等に関する届」を所轄の労働基準監督署に提出
する必要があります。

次回も引き続き、労災保険の給付内容についてご紹介いたします。

社会福祉士
佐々木

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