先日、「ちびまる子ちゃん」で有名な漫画家さくらももこさんが、乳がんでお亡くなりになられました。個性ゆたかなキャラクターたちと、心がほっこりとなごむエピソードの数々の作品は、多くの人々を楽しませてくれました。さくらさんのまだ53歳という若さでの突然の訃報に、作品ファンのみならず多くの人が驚きとショックをかくせません。

今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、日本では受診率がまだ低いといわれている乳がん検診とセルフチェックの大切さについてお伝えしたいと思います。

■乳がんは早期発見がもっとも大切
今回のさくらさんのような有名人の乳がんの報道を見るたびに、「乳がんはやっぱりこわい」と感じる人は多いと思います。その一方で、実際に乳がんにかかった人のデータを見ると、1期の状態での5年生存率は95%以上、2期でも90%以上であることがわかっています。
さらに、がんが転移している4期であっても、薬物療法などの進歩によって5年生存率が50%近くになっています。

もちろん、がんの状態は人それぞれなので、こうしたデータがすべての患者さんにあてはまるものではないにせよ、早期発見の重要性は十分納得できる数字として見ることができます。そして乳がんを早期発見する身近な手立ては、やはり定期的な検診とセルフチェックに他なりません。

■乳がん検診、どこで受ける?
それでは、乳がん検診はいつ・どこで・どんなタイミングで受ければいいのでしょうか?
実は、日本は諸外国の中でも「乳がんの受診率が低い国」として有名です。
欧米では、すでに乳がん検診の重要性の知識が浸透していて、アメリカ、イギリス、ニュージーランド、オランダなどの国々では、70%を越えた受診率であるにもかかわらず、日本ではまだ40%を越える程にとどまっています。

私たち女性にとっては、テレビや新聞では乳がんに関するニュースに触れる機会は多いものの、いざ検診となると足が遠のいたり、予約が面倒であったり、また婦人科に行くのがはずかしかったりと、いろいろな要因によって乳がん検診を受ける女性がまだまだ少ないようなのです。
ただ、自治体でも検診は推奨しているため、定期的に「検診のおしらせ」が自宅に届くようになっています。その機会を逃さず、1~2年に一度は足を運ぶことから始めてみるのもいい機会になるでしょう。
日本の乳がん検査の対象者年齢は、国の指針では40歳からとなっていますが、気になる人は40歳より前でも婦人科に相談してみましょう。

<いつから受ける?>
・国の指針では、40歳以上の女性に2年に1回を推奨
・実際には30代から乳がんが増えていることから、医師に相談して検診を受けるのも有効

<検査できるところは?>
・婦人科のある病院
・乳腺を専門とする「乳腺科」「乳腺外科」「乳腺外来」
<検診を予約するタイミングは?>
・検診時期は、生理が終了して胸の張りが収まった7~10日目後

■乳房のセルフチェックは月に一度
乳がんは、あらゆるがんの中でも、唯一「自分で触って発見できるがん」といわれています。特に、近年10代、20代の若い女性の乳がんが増えています。そこで、こうした年齢層の女性たちができるのは、「セルフチェック(自己触診)」です。

セルフチェックは、乳房にしこりがないか、乳汁が出ていないか、乳房に陥没などの異変がないか等々、ひと月に一度自分で触ってチェックしていくものです。
セルフチェックのやり方がわからない人は、インターネットで検索すると正しい方法が出てきます。
筆者も実際にパソコン画面を見ながら挑戦してみたところ、最初はよくわかりませんでしたが、何度かやっているうちにわかるようになってきました。

つまり、セルフチェックは慣れてしまえばそんなに難しくありません。
何より、1~2年に一度の乳がん検診よりも月一度のセルフチェックで、自分のからだと向き合うのは大切な習慣だと痛感しています。
あなたも定期的な乳がん検診やセルフチェックをしていくことで、自分のからだや健康と向き合ってみませんか?

<参考>
・国立がん研究センター がん情報サービス
https://ganjoho.jp/public/cancer/breast/print.html
・全がん協加盟施設の生存率共同調査
https://kapweb.chiba-cancer-registry.org/

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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