今年の夏は観測史上最高の暑さを記録するなど、暑くて寝苦しい日々が続いたと思います。
また、夏は海や花火などの楽しいイベントが多いですが、暑さなどで知らず知らずに疲れが
溜まっていることも多いはず。そんな時こそ、良い環境でぐっすり眠って疲れを取ってほしいも
のです。そこで、今回は睡眠時の室内環境(特に温度・湿度)についてお話ししていきます。

■温度の影響
温度の影響に関して言えば、特に夏は暑すぎてなかなか寝付けない、暑すぎて夜中に起きて
しまった。なんて事をあなたも経験しているでしょう。第10回内容の「体温変化」のコラムでも
お話ししましたが、人間は体温が低下している時に眠気を感じます。従って、熱帯夜の時は
体温の下がり具合も緩やかになり寝付きにくいのも当然です。

では、具体的にどれくらいの温度が最適か?という話ですが、温度に関しては筋肉量や脂肪
量によって個人差が激しいので、厳格に「◯度が良いです」ということは断言できません。参
考までにですが、裸の状態で心地よいと感じる温度は29度と言われています。パジャマや掛
け布団のことを考えると26、27度くらいに冷房で温度を下げると快適に過ごせるのではないで
しょうか。ただ、あなたが快適と感じる暑すぎず寒すぎずの温度を見つける事が重要なのでい
ろいろ実験してみて下さい。

また、朝まで冷房をつけると風邪をひいたり、体がグッタリする可能性があったりするので、上
手にタイマーを使って体がグッタリせず夜中に暑さで起きない自分にあった時間設定を見つ
けてもらうのも大切なことになってきます。

■湿度の影響
実は睡眠を快適に過ごすには湿度も大切な要因です。ここでも第10回コラムでお話しした、
睡眠中の発汗に関係してくる内容となります。
湿度が高いと汗をかいても蒸発しないため、体温の低下も起こりにくく眠気を感じにくくなりま
す。実際、35度の室温で湿度を75%から50%に下げるだけで眠りの質が変わった実験結果
も出ております。具体的には40〜60%の湿度が適正湿度と言われております。以上のことか
ら冷房ももちろんですが、除湿も考えて寝室環境を整えていただければと思います。

■加湿器や観葉植物について
最後に、寝室にはできれば置いて欲しくない加湿器、観葉植物についてです。湿度は重要と
言いながら加湿器を置くな!というのは矛盾していると怒られそうですね。加湿器に関して言
えば、毎日容器を洗剤で洗って水を入れ替えているなら問題はありません。しかし、何日も水
も変えていない加湿器ですと増殖した雑菌を寝ている間も吸ってしまうので睡眠の質が下が
ってしまいます。これは観葉植物にも言えることなので寝室には置かないことをオススメしま
す。

ただ、お肌の事を考えると加湿器は必須アイテムだ!と女性のあなたは声を大にして言うで
しょう。そこで私からの提案としては、洗いたての洗濯物を部屋干しする事でほどよい湿度を
キープできるので参考にしてもらえればと思います。

睡眠健康指導士・薬剤師
松本
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