最近の医療用ウィッグは、従来の「若い女性にとっては選択肢が少ない」といったイメージからかなり改善され、バリエーションが広がってきています。その日の気分でイメージチェンジをしたり、脱毛前のヘアスタイルをそのままキープしたりできるのでとても便利になってきた一方、今年の夏のように暑い日々が続くと、ウィッグ着用者特有の悩みが気になってきますね。

そこで、今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、医療用ウィッグの夏の対策方法についてご紹介します。

■夏のウィッグ対策あれこれ
今年4月に自身のブログで乳がんを公表した元SKE48の矢方美紀さんも夏のウィッグの不快感について言及しているように、治療中のウィッグ使用はいろいろと対策も必要になってきます。かいた汗をそのまま放置すると、かゆみや匂いのみならずウィッグ内の汗によって頭を冷やすことにもなります。ここでは代表的な悩みの「汗」「かゆみ」「蒸れ」「匂い」の対策法についてみていきましょう。

1.汗対策
・ガーゼキャップ
ガーゼキャップを頭にかぶった後でウィッグを装着することで、汗とり効果があります。
(下着と同じような役割)外出する際も数枚持ち歩いて、汗をかいたら化粧室でガーゼをとりかえることができます。

・わき用汗とりパッド
「意外に便利」という口コミも多いのが、わき用の汗取りパッド。シールタイプでずれにくく、汗もしっかりと吸収してくれます。薄いので貼っていてもあまり違和感なく、使い捨てで手軽に使うことができます。

2.かゆみ・蒸れ対策
・汗拭き用リフレッシュシート
ドラッグストアでも取り扱いされている汗拭き用リフレッシュシートを1袋バッグに持ち歩き、汗をかいたらウィッグを外して拭きとるとすっきりします。
でも抗がん剤治療中は肌もデリケートになり、アルコールの匂いも気になりやすいので、できれば敏感肌タイプ(アルコール、メントールフリー)を選びましょう。

・髪付き帽子
ウィッグが一体化した帽子で、フルウィッグが暑すぎてつらいときにおすすめです。ウィッグの頭頂部は綿100%のガーゼキャップになっているので、汗を吸収し、頭の蒸れを防いでくれます。専門ショップで購入することが可能です。

・頭皮ケア
かゆみを防ぐためにも、夏場は頭皮も清潔に保つことを意識しましょう。シャンプーするときは、まず頭皮の汚れをぬるま湯で落とします。次に泡立てたシャンプー泡をたっぷり使ってやさしく洗うことで、頭皮の皮脂汚れも落とすことができます。すすぎはぬるま湯で十分にしましょう。

3.匂い対策
・ウィッグ専用シャンプーとコンディショナー
着用後は汗以外にも皮脂汚れがついているので専用のシャンプーとコンディショナーで洗います。洗う目安は頻度にもよりますが、毎日使用している人で週2~3回位です。シャンプー後、ウィッグに雑菌が繁殖すると匂いの発生の元になるので、しっかりと乾燥させましょう。

・ウィッグ専用の消臭剤
夏は汗をたくさんかくので、本来なら毎日でもウィッグを洗いたくなるところですが、実際に毎日ウィッグをシャンプーすると毛も傷みやすくなります。そこで、ウィッグを洗わない日は天然成分のウィッグ専用消臭剤を使いましょう。数回スプレーしてからブラッシング後、裏返して自然乾燥すれば匂いを防いでくれます。

いかがでしたか?
夏場のウィッグ対策で、何か取り入れやすそうなものが見つかればさいわいです。
今回ご紹介したグッズは、ドラッグストアや専門店で購入することができるので、気になった人はインターネットで検索してみてくださいね。
今年の夏は特に猛暑が続いているので着用するのも億劫になりますが、ウィッグには頭皮の紫外線対策としてのメリットもあります。

強烈な紫外線の直射は、頭皮を乾燥させ、次に生える新しい髪の毛の成長を妨げてしまうため、できるだけ頭皮を守るという意味でもウィッグ(そのほか、帽子、バンダナ、日傘など)で頭を守りましょう。

夏のウィッグ着用が少しでも快適になるように、グッズを活用しつつうまく乗り切ってくださいね。

<参考>
・がん治療新時代WEB
http://gan-mag.com/qol/7071.html
・乳がんダイアリー 矢方美紀 NHKオンライン
https://www.nhk.or.jp/nagoya/nyugan/diary/
・医療用かつら・医療用ウィッグ専門an
https://beauty-an.jp/

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
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