がんになると、普段はどんなに前向きで明るい人でも、ときにはくじけそうな気もちになることもあります。
「抗がん剤治療で髪の毛が抜けて、以前の私ではなくなった」「吐き気で食べ物がのどを通らない」「手術したところが痛んで眠れない」「片方の胸を切除してから、自分を見るのがつらい」「子どもを持つことができなくなったことを彼に言うのがつらい」等々、治療で起こるからだの変化や体調の移り変わりによって、気もちが落ち込むことはめずらしいことではありません。そんなとき、他の患者さんはどう対処しているのか知りたいと思う人もいるでしょう。

今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、治療中につらいと感じたときのいろいろな対処方法をご紹介します。

■がんを経験した人のいろいろな対処方法
がんの治療は長期間になります。途中で「本当にこれでいいのかな…?」「私良くなるよね?」と不安になったとき、自分なりに治療をうまく乗り切るコツがあることで、からだも心も楽になる可能性があります。

1・つらいときはがんばらない
からだが本当につらい日は、やっぱり無理をしないのが一番です。家にいてもついつい動いてしまう人は、「午前1回、午後1回」と時間を決め、意識的に休息しましょう。

2.何事も全力でがんばりすぎない
治療も生活も仕事もすべてをがんばりすぎると、からだも心も疲れてしまうことがあります。特にまじめな性格の人は、治療もきちんとやろうとし過ぎて、思った成果が出ないと悲しくなります。そんなときは、「今日はコレをがんばったから花マル!」と小さなことでも自分をほめるようにしてほどほどにしてみましょう。

2.生活改善をする
病気をきっかけに生活改善に取り組む人もいます。食事、睡眠、仕事量、運動量、ストレス等々、今までの自分を振り返って生活の見直しをして、からだに良いものや良いことを取り入れてみましょう。
「からだに良いことをしている」「からだの内側から生まれ変わる」と感じることで、つらい治療も前向きにとらえることができます。

3.体調変化のリズムをつかむ
抗がん剤治療中、薬の合う・合わないで体調変化が著しくなる人の場合、その変化を記録しておくことで、「今週は抗がん剤を入れて吐き気が出やすいだろうから、自宅でゆっくりめに過ごそう」「投薬後の発熱は数日で収まるから、それが収まったらアレをやろう」等々、自分の体調変化のリズムが把握しやすくなるので、外出の予定なども立てやすくなります。

4.仕事を続ける
治療しながら仕事を続けることで、社会とのつながりも継続できて、結果的に治療への励みになる人は少なくありません。仕事に集中している時はがんのことを考えずに済むので、「気が紛れていい」という人もいます。会社の上司と仕事内容や勤務時間について相談しながら進めていきましょう。

5.予定を立てる
「今日の抗がん剤治療が無事終わったら〇〇〇に行こう」「来月は大好きなアーティストのコンサートに」「来年は家族で沖縄に行こう」等々、治療とセットで計画を立てて、それを目標にがんばることで乗り切る人もいます。

6.悩みや不安を親しい人に話す
がんになったことや治療中の不安感など、自分の心に溜めすぎてしまうとストレスになります。そんなときは、友人、知人、家族等々、自分が話しやすい人と話しましょう。「がんになってしまったことで周囲にも心配かけているから申し訳ない」と思うのもわかりますが、こんなときこそ「話す」ことで感情を素直に吐き出すことも大切です。

7.医療者とコミュニケーションをとる
医療者との信頼関係は、安心して治療を受けるためにも重要です。治療中の不安や疑問は、胸に溜めずに担当医や看護師に率直に相談してみましょう。適切なアドバイスをもらうことで治療中の不安も解消されていきます。

いかがでしたか?
がん治療の乗り越え方は、病気の症状同様に人それぞれです。正解はない分、自分に合うものや取り入れやすいものを見つけてくださいね。

<参考>
・厚生労働省 がんとこころ
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-05-007.html

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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