がん治療の一つである抗がん剤治療を受けることで、がん細胞の増殖を抑えることが期待できる一方、副作用ではさまざまな外見の変化(頭髪・まつ毛・眉毛の脱毛、肌色の変色、爪の傷みや変色など)がおこります。

特に、日々視界に入りやすい手元の爪は気分にも影響を及ぼすため、女性にとっては大きい関心の一つにも挙げられています。
今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、抗がん剤治療中に影響を受けやすい爪のケア方法についてご紹介します。

■代表的なのは「爪の黒ずみ」や「割れ」
抗がん剤治療で使う薬の種類によっては、元々爪が丈夫な人であっても徐々に薄くなり、ちょっとしたことで欠けたり割れやすくなったりします。そのほか以下のような影響もあります。

<主な爪の変化>
・爪が薄くなり、欠けたり割れたりする。
・爪が二枚爪になる。
・爪が黒ずむ
・爪に筋が入る。
・爪の表面がデコボコになる。

■もろくなってきた爪、どうすればいい?
普段、家事をする際ハンドクリームをつけないと手が乾燥して爪が傷むのと同様に、抗がん剤治療中もネイルケアをした方が傷みを最小限にすることができるようです。
基本は、「保湿と爪の保護を心がける」ことです。とはいっても大それたことは必要なく、日々のちょっとしたケアでも効果があるので、ぜひ取り入れたいものです。

<ネイルケア方法>
1.爪切りではなく、ネイルファイルで爪を整える
薄くもろくなった爪は、爪切りで切ると割れる原因となります。そこで爪切りではなく、紙製のネイルファイル(爪やすり)を使って、伸びたところだけを削って整えるようにし、爪に負担がかからないようにします。

2.キューティクルオイルを塗る
爪母(爪の根元部分)に有機溶剤を含まない爪の栄養剤「キューティクルオイル」を塗ることで、乾燥を防いで丈夫で健康な爪を育てることができます。 オーガニック素材で作られたキューティクルオイルやいい香りのするものもあるので、気分転換にもなります。

3.爪のコーティングをする
もろくなった爪を強化するために、爪用の補強コートやベースコートがあります。色は無色透明またはほとんどないものが主流なので、塗っても自然に仕上がり、日常生活から爪を守ることができます。

4.爪にやさしい成分のマニキュアを選ぶ
体内のメラニン色素が刺激を受けることで、爪の黒ずみが生じます。気になる場合は、爪に負担の少ない天然素材で作られたマニキュアがおすすめです。本格的なジェルネイルはお手入れとオフが大変なので、手軽に自分で剥がせるピールオフタイプのものがあるほか、普段は無職透明なトップコートなどで爪の凸凹を目立たなくし、ツヤツヤに見せることで手元がきれいに見えます。

5.ノンアセトンのリムーバーでオフする
アセトンをはじめとした有機溶剤は、薄くもろくなった爪には強い刺激となり、爪の乾燥の原因にもなります。そこで、トップコートなどを除去したいときは有機溶剤なしの「ノンアセトン」タイプのリムーバーを選ぶのがおすすめです。

6.就寝時に手袋をする
普段使っているハンドクリームにキューティクルオイルを数滴たらし、手にしっかりとなじませた上で手袋をつけて寝ることで、保湿成分がしみわたり、爪が割れるのを予防できるだけでなく、爪の成長の手助けにもなるパック効果があります。

7.ささくれは無理にとらない
抗がん剤治療中はからだも敏感になっているため、手や爪の乾燥で出てくるささくれは無理に引っ張らずに、やさしく取り除くようにします。
無理矢理とることで、小さな傷からばい菌が入り、思わぬトラブルになることもあります。

■治療中にはしない方が無難なネイルケアも
爪がもろくなりやすい時期は気分だけでも明るくしたいと思い、「以前からやっていたジェルネイルをしたい」という気持ちにもなりますが、浮いてきたジェルと自爪の隙間には汚れも溜まりやすくなり、感染症を引き起こすリスクもあるので、治療後の方がいいでしょう。

いかがでしたか?
今回ご紹介したケアで、「これならできそうだな」というものがあれば、無理なく取り入れてみてくださいね。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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