■主婦目線での「家事」について
主婦にとって家事は日々の生活の一部であり、家族のために生活を整える役割があります。
さまざまな生活スタイルがありますが、いずれにせよ生活がある以上毎日の家事は波のよう
に押し寄せて来るものです。元気な時はその波を受けて立つ勇気が持てますが、自分が病
気の時は受けて立つことすらできないつらい状況に一変するでしょう。

■周囲の人に頼ることを意識する
周囲の人はそのようなあなたの状況をどのように理解しているでしょうか。
これまでの日常生活の中に、がんの治療が組み込まれたことをお互いが理解しあい、その治
療を組み込んだ生活リズムを身に着けていくことを考えてみましょう。治療をしていると、最も
つらい時と回復していく時が来るのを体感でき、そのつらいときはもちろんそのつらさを和らげ
ることが第一優先課題です。

とはいっても、だるさや疲労感などは周囲の人にはなかなか伝わりにくいものであるしこれが
精神的に答える部分でもあります。だからこそ、周囲の人に体調の変化を理解してもらえるよ
うに言葉にして伝えていくことが非常に大切です。
抗がん剤治療を受けた後、自分の場合は、いつ頃こういう状態になる、だから、こういうときは
手伝ってもらうこともあるし、何かした後、すぐ横になって休むかもしれないと伝えるとお互い
少し楽に生活できるポイントになるでしょう。つらいときは無理をせず周囲の人に頼ってみてく
ださい。

もし、ご家族が忙しく身の周りのこまごまとしたことに手が回らないという状況であれば、医療
機関に相談してみるのも一つの手です。家の中に他人が入ることに抵抗がある方も多いです
が、そこはぐっとこらえて一度社会のサポートを受けてみるのもよもよいかと思います。外来
を受信した際にはぜひ、近くの看護師に聞いてみてください。訪問看護などあなたに合った社
会資源を紹介してくれるはずです。

■家事をする上での注意
一つ注意があります。治療薬によっては出血や感染に気を付けなければならないものがあり
ますので、よく担当医に確認してください。調子が良いときにはできるだけ自分で家事を頑張
ってもらいたいですが、何に気を付けたらよいか、理解できると不安を最小限にした日常生活
が送れると思うのでぜひ気を付けてください。例えば出血傾向が強いお薬を使用している場
合は、包丁を使用する家事は周囲の人に頼むようにする、感染しやすい場合は手洗いうがい
を徹底するなどです。

■がんばりすぎないこと
主婦の仕事を他の人に頼むことは誰でも抵抗があるものですね。このような年代になると、人
に頼られることはあっても、人に頼ることはこのような機会がないとできないものです。「頼ら
れるとうれしい」と感じることができれば、人に頼ることもまた人助け、でもあるので発想の転
換をして、頑張りすぎないようこの治療を乗り越えていきましょう。

看護師・保健師
舘野
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