ジメジメと暑い夏がそこまできましたので、今回は睡眠の質に大きく関わってくる睡眠時の体
温変化についてお話ししていきます。

■概日リズムの影響
トカゲなどの変温動物は気温に合わせて体温も変化するのはもちろんですが、
私たち人間も実は1日の中で0.7℃くらいは体温が変化しています。
日中は活発に動けるように体温は高く、夜はゆっくり休めるように低くなるのが特徴です。
このことから体温が低下しているときに床に就くと眠りやすいのですが、体温が高いままです
となかなか眠れない状況になります。

■入眠時の放熱について
先ほど体温が下がると眠りやすいことについてお話ししましたが、ここでいう体温とは体の内
部の体温である深部体温のことです。(脇に体温計を挟んで測る体温)
それと対をなすのが皮膚温度(手足の温度)です。
関係性としては皮膚温度が上がり、深部体温が下がる形が睡眠を考える上では理想です。
睡眠中には副交感神経(リラックス時に活発になる神経)の働きが高まることで皮膚の血管
は拡張し、手足や顔などの外気に触れている皮膚から放熱(熱を逃がす)が起こります。
このように手足から熱を逃がすことで深部体温は下がっていき、眠りやすくなるという仕組み
です。ちなみに赤ちゃんが眠そうにしている時ほほが赤くなることや、手が温かくなっているの
はこのためです。

■睡眠時の発汗
最近のように熱い日は睡眠中に汗をかくことは当然ですが、
気候に関係なく人間は睡眠中に汗をかくものです。
運動した後などに「汗をしっかり拭かないと風邪を引くよ」と私が子供の頃によく教えられてい
ましたが、これは汗が蒸発するときに体の表面が冷やされることによって風邪を引きやすくな
るというものです。これと同じように睡眠中に汗をかくことは体温を効率的に低下させるので
眠りの質を上げることになります。

「夜トイレに行きたくないから寝る前は水分を控えています。」という人は多いと思います。
しかし、寝る前に水分補給をすることは汗をかくために必要な事ですので、寝る前に約
100mlの水を飲むことも睡眠の質を上げるのに大切になってきますので自分にあった量で試
してみていただければと思います。

今回の話で睡眠時に起こっている体温変化についてはご理解いただけたでしょうか。
次回は体温変化に関わる寝室環境やお風呂についてお話ししていきます。

睡眠健康指導士・薬剤師
松本
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