皆さんこんにちは。前回は診療報酬上のベッド(病床)による区分けに着目した医療機関の機
能と役割について「結核病床」と「感染症病床」を説明しました。今回も引き続き、病床のご紹
介をいたします。

【回復期リハビリテーション病床】

・病床の名前の通り、病気の発症早期からリハビリテーションを集中的に行い、社会復帰を目
的とした病床です。
・入院当初から、次の暮らし方や暮らす環境にあわせた目標を設定し、医師や看護師を始め
、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、介護士、栄養士、社会福祉士など、他職種がチー
ムとなって支援にあたります。
・リハビリテーションは1単位20分以上で、その人の状態にあわせた単位数のリハビリを行い
ますが、この病床では1日最大9単位が目安になっています。
・この病床は誰でも利用できるわけではなく、利用できる要件や入院の期限が決められてい
ます。具体的には、病状の発症や手術を行ってから1カ月以内、もしくは2カ月以内ではないと
回復期リハビリテーション病床に入院することはできません。また、その病状や手術について
は規定があり、全ての病状や手術が適応されている訳ではありません。また、入院の期限に
ついても、病状によって60日から180日と上限があります。

《回復期リハビリテーション病床を利用できる要件と入院期限》

病床利用の要件となる症状 :発症から入院するまでの期間:入院期限

股関節、膝関節の人工関節置換手術後の状態 : 1カ月以内 : 90日以内

大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の筋、または神経の損傷した状態 : 1カ月以内 : 60日以内

外科手術または肺炎などの治療時の安静状態により、
廃用症候群を有しており、手術後または発症後の状態 : 2カ月以内 : 90日以内

大腿骨、骨盤、脊椎、股関節、膝関節の骨折、
または2肢以上の多発骨折の発症後または手術後の状態 : 2カ月以内 : 90日以内

脳血管疾患、脊椎損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント術後、脳腫瘍、脳炎、脊椎炎、多発性神経炎、多発性硬化症などの発症後、または手術後の状態や義肢装着訓練を要する状態
: 2カ月以内 : 150日以内

高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の脊髄損傷、頭部外傷を含む多部位外傷
: 2カ月以内 : 180日以内

上記のような要件や入院できる期日に間に合わない場合は、回復期リハビリテーション病床
に入院することができません。そのため、病状にあったリハビリテーションを入院という形
で行うためには早くから病院のスタッフ(医師や看護師や社会福祉士)と相談しておくこと
が重要です。次回も引き続き医療機関の機能と役割についご紹介いたします。

社会福祉士
佐々木

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