皆さんこんにちは。前回は医療機関のさまざまな区分けに関して説明しました。今回からは「
診療報酬上のベッド(病床)による区分け」に着目した医療機関の機能と役割についてご紹介
いたします。

【結核病床】
・感染症法で2類感染症に該当する「結核」の治療を専門的に行う病床です。

・結核の指定医療機関は、平成29年4月1日現在で130118医療機関あります。(※)

・結核にり患している人はもちろん、結核菌を他者へ感染させてしまう可能性が高い人や、結
核治療に伴う副作用などにより入院が必要な人を対象に治療を行います。

・この治療による医療費には「感染症医療費助成制度」という制度を活用することができます。

・入院の勧告や措置をしなければいけない場合の患者に対しての医療費は、各種医療保険
を適応した上で、結核の治療に必要な費用の自己負担分を全額公費で負担します。(世帯の
収入状態にあわせて一部自己負担額が発生する場合があります)

・また結核治療を受けようとする人が、結核の指定医療機関で適切な医療を受けるための治
療費用については、都道府県がその費用の95%を公費で負担します。

・これらの申請手続きはお住いの地域の保健所になります。
※指定医療機関数に関する情報は、「厚生労働省 第二種感染症指定医療機関の指定状況
(平成29年4月1日現在)」を参照(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html)」

【感染症病床】
・感染症法に基づき1類感染症、2類感染症、新型の感染症の患者を対象に専門的な治療が
行われる病床です。

・利用の対象は1類感染症、2類感染症、新型の感染症にり患している人です。

・1類感染症を治療する第一種感染症指定医療機は、平成30年5月1日現在で54医療機関
(101床)あります。(※1)

・2類感染症を治療する第二種感染症指定医療機関は、平成29年4月1日現在で346医療機
関(1,735床)あります。(※2)

《1類感染症とは》
エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ラッサ熱、ペスト、マールブルグ病

《2類感染症とは》
急性灰白髄炎(ポリオ)、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(SARS)、中東呼吸器症
候群(MERS)、鳥インフルエンザ(H5N1)および鳥インフルエンザ(H7N9)
・この治療による医療費は「感染症医療費助成制度」が適応され、結核の治療同様の医療費
の助成があります。

※1指定医療機関数に関する情報は、「厚生労働省 感染症指定医療機関の指定状況(平成
30年5月1日現在)」を参照(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02.html)」
※2指定医療機関数に関する情報は、「厚生労働省 第二種感染症指定医療機関の指定状
況(平成29年4月1日現在)」を参照(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou15/02-02-01.html)」

次回も引き続き医療機関の機能と役割についてご紹介いたします。

社会福祉士
佐々木

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