カフェスペースやマッサージ店でもリラックスのために用いられるアロマの香り。
今回はそんなアロマと睡眠の関係についてお話ししていきます。

■アロマによる睡眠促進効果
アロマの歴史はかなり古く、治癒やリラクゼーションに使われてきた歴史はかなり昔にさかの
ぼります。古代ギリシャの医師からはラベンダーの数多くの効果について記したものが残って
おり、薬草風呂の定番としても用いられてきました。
アロマと睡眠に関する研究は少ないのが現状ですが、部屋にラベンダーをかおらせたり、パ
ジャマや枕にラベンダーオイルを吹きかけると睡眠の質が改善したという報告もあります。
(A single-blinded, randomized pilot study evaluating the aroma of Lavandula augustifolia as atreatment for mild insomnia 論文参照)

■睡眠中の嗅覚
以上のようにアロマは睡眠において良い影響を与える可能性があるものです。しかし、睡眠
中の嗅覚はかなり低下していることが分かってきています。
例えば、B.A.stuck氏による睡眠中での覚醒反応を調べた研究では、睡眠中に硫化水素(温
泉などで発生している腐った卵)の臭いがしてもほとんど覚醒反応はなかったという結果が出
ています。深夜の火事で激しい刺激臭があるにも関わらず、気づかずに眠っている人がいる
のも睡眠中の嗅覚の低さが原因と考えられています。
このことからアロマなどの香りが睡眠に直接的な影響を与えるというよりは、寝つく際のリラッ
クス(鎮静)効果や朝の快適な気分を高める効果の方が大きいと考えられます。

■アロマの具体例
では最後に睡眠に影響する可能性のあるアロマを一部だけ紹介していきます。

・ラベンダー
先ほども出てきましたが安眠作用のある有名なハーブ。

・レモンバーム
葉っぱをこするとスカッとしたレモンのような香りのするハーブ。

・ホップ
ビールの原料として有名ですが、ビールを飲むと良い睡眠を取ることができるというわけで
はなく、ホップ自体に穏やかな鎮静作用があります。
ドイツでは不安・不眠の治療に推奨されているハーブ。

・カモミール
寝る前のハーブティーなどによく用いられるハーブ。

■個人差
以上のようにアロマでの香りと睡眠の関係についてお話ししてきましたが、香りの好みは人に
よって好き嫌いが違います。同じ香りでも睡眠に良い影響を受ける人もいれば、睡眠に妨害
的に作用する人もいることは事実です。

したがって、あなたもぜひ自分に合った香りを見つけて寝室をアロマの香りでリラックス空間
にして欲しいと思います。

睡眠健康指導士・薬剤師
松本
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