テレビや新聞などのメディアでもよく見聞きする、乳がんの「ステージ」というキーワード。病気の深刻具合を示しているということはわかるものの、くわしく知っている人はなかなかいないと思います。実際、インターネットや本で調べると難しい説明が多く、正直「???」という人もいますよね。

そこで、今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、乳がんの診断でよく聞くステージについてご紹介していきます。

(1)「ステージ」という言葉の意味について

がんの診断で使われる「ステージ(病期)」とは、病気が現在どれくらい進行しているかを示す指標のことです。ステージを決定するのは、病気によってさまざまな要素があるので、それにあてはまるか・あてはまらないかを細かくみていき、医師が総合的に判断していきます。

(2)どうしてステージを決めるの?そのメリットは?

ステージを判断することのメリットとして、患者さんにとって最適な治療方針を決定するために必要な要素となります。
がんだと診断されただけでは、その後どのように治療していいのかわかりませんが(手術?抗がん剤治療?放射線治療?など)、ステージによって具体的な治療方法を見立てて、最も効果的な治療を決めることができるのです。

※がんの治療方針は、ステージ以外の要素や患者さんの意思も入れて、総合的に決められます。

(3)ステージを決定する3つの要素

乳がんのステージは、主に3つの条件を見て判断されます。

・しこりのサイズ
・胸の周辺のリンパ節への転移
・他の臓器への遠隔転移

私たち女性が、からだに異変を感じたり、乳がんに気づいたりするきっかけが、自分で触ったときに見つける「しこり」です。この大きさが何ミリ~何センチになっているかで、他のからだの場所にも広がっているかどうかを予測する目安となります。
また乳がんは、がんの中では成長が遅いがんといわれていて、しこりの大きさによって、からだにおおよそどれくらい前からできたのかを予測することができます。

乳がんの細胞は、リンパを通して流れていき、わきの下のリンパ節まで転移することがあります。わきの下のリンパ節などへの転移のある・なしによっても、乳がんの細胞の広がりの度合いや転移のしやすさなどが予測されます。
また、乳がんのできた胸周辺から離れた場所にもがんができることを「遠隔転移」といいます。乳がんは、骨、肺、胸膜、肝臓、脳などに転移しやすく、こうしたさまざまな部位への転移の度合いによっても、将来の再発の目安を予測していきます。

このように、乳がんは3つの要素の状態やその他から総合的に判断され、主に5つのステージ(乳房の中にできる初期の乳がんから、他の臓器へ遠隔転移する乳がんまでを段階で示す)に分類されていきます。

(4) ステージを知ることで、病気と向き合う

自分の乳がんがわかり、さらにステージまで告げられると、誰もが混乱してしまい、医師の話をすんなりと受け入れられない状況になる可能性があります。
知ることで病気を認めることになるのは、どんな強い人にとってもこわいものです。
でもがんのステージを知ることは、この先の未来も生きるために、どのようにがんと闘うか戦術を立てるための必要な過程でもあります。

担当医からステージごとの治療の実績を教えてもらい、自分と似たような進行の患者さんが、どんな治療で、どんな効果があったのかを知ることで、自分の乳がんの最適な治療について考えることも可能になってきます。
「どんな治療をすればいいのかわからない」「自分の乳がんを治療するのは、どんな病院があるのか」などお困りの場合は、がん無料相談センターに相談して専門的なアドバイスを受けてみるのもいいでしょう。

乳がん・子宮がんを語る女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

この執筆者の記事一覧

医療者コラム

PAGE TOP