子宮頸がんは、子宮と膣の間をつなぐ部分(子宮頚部)にできる悪性腫瘍のことです。
現在、日本では一生涯にわたり子宮頸がんを患う女性の割合は74人に1人がかかっています。統計上では、職場のオフィスフロアに女性社員が100人いたらそのうち1人以上ということになるので、数字で見る限り現実的で身近な病気なのです。
そんな子宮頸がんですが、初期段階でわかればリスクも低い一方、症状が表れにくく自分で気づきにくい病気のため、進行してから発覚することも多く治療を難しくさせます。

今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、自分ではなかなか気づきにくい子宮頸がんの初期症状と、早期発見のために受けておきたい子宮がん検診についてお伝えします。

子宮頸がんの初期症状について

子宮頸がんは、冒頭でもお伝えした通り初期症状がほとんどないため、なかなか自分で自覚することができません。また女性特有の婦人科の病気の症状とも似ています。

【主な初期症状】
月経量の増加、月経以外の出血(不正出血)、おりものの異常(茶色くなるなど色の変化や量の増加)、性交時の出血や痛み、排尿時の困難

10代から生理不順などの婦人科系のトラブルを抱えた女性の場合、体に不調があっても「昔から子宮が弱いからかな…」と思いこんでしまい、子宮頸がんの疑いをもたないことも多いので、やはり検診だのみになってしまう現状があるようです。

20代半ばでなぜか2次検査の通知にびっくり

「乳がん・子宮がんを語る~」メンバーも全員20代から女性検診を受けていますが、今回執筆を担当した筆者も、実は26歳の時に子宮がん検診で異常を発見した経験があります。生理不順でもなく、それまで特に何の自覚症状もなかった自分が、毎年恒例の職場で行われる検診で突然異常が見つかり、細胞検査を受けることになったのです。
「えっどうして私が!?」
それが率直な思いでした。
2次検査の結果次第では(悪性腫瘍が見つかったら)、子宮頸部を切り取る「円錐切除術」をすることを説明され、細胞検査では子宮内部の細胞を小さく切除した時は最も怖かった瞬間でした。
その後、細胞検査の結果は悪性ではなかったため経過観察となりましたが、その経験を踏まえて毎年受けるようになりました。
私のように、無自覚のまま検診でなんらかの異常が見つかる女性は少なくないと思います。それまでは毎年義務的に受ける検診が億劫に感じていたのですが、改めて検診の大切さを実感させられたのです。
それではまだ受けたことがない女性のために、子宮がん検診とはどういうことをおこなうのかをみていきましょう。

子宮頸がんの検診でやること

子宮頸がん検診は、20歳以上の女性なら誰でも受けられ、1,2年に一度は受けることが推奨されています。

【検診内容】
問診…問診票に月経周期や直近の月経の様子、生理痛の有無や月経血の量、妊娠歴、閉経した年齢などを記入し、それに基づいて医師の質問に答える検査
視診…膣鏡を膣内に挿入し、子宮頸部を観察する検査
細胞診…ブラシなどで子宮頸部をこすり細胞を採取し検査する

ここでなんらかの異常が見つかった場合、精密検査としてコルポスコープ診や組織診をおこなっていきます。

コルポスコープ診…膣拡大鏡を膣内に挿入して、食用酢と同じ3%酢酸を部位に塗った後で子宮頚部や膣壁を拡大し医師の肉眼で見られない病変を発見する検査
組織診…病変の可能性のある組織部位を削り取って調べる検査

コルポ診や組織診の結果で、異常が見つからなかった場合は1年後に再び定期検診となりますが、異常が見つかった場合はさらに詳しく精密検査を受けたり、治療を受けることになります。

異常がなくても定期検診に

婦人科系の検診は、特に若い女性の場合「なんとなく恥ずかしい」という抵抗感で行かない人もいますが、子宮頸がんのように無自覚のまま進行する病気を唯一防ぐ手段は、女性検診にほかなりません。
女性検診は、自治体による住民検診や職場での検診などによって自己負担額も変わってきますが、早期発見によって自分の命を守るためにも必ず受けましょう。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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