乳がんや子宮がんがわかったら、主治医と治療方針について相談することになりますが、そこで多くの患者さんが経験することになるのが「抗がん剤治療」です。

女性にとってはとても辛いことですが、脱毛は覚悟せざるを得なくなります。
でも、現在販売されている医療用ウィッグは長時間つけていてもストレスのかからない作りになっていて、スタイルもバラエティ豊富になり、自分の現在のヘアスタイルに近いものを選んだり、まったく雰囲気のものと複数で揃えて、「がんでもおしゃれを楽しむアイテム」として利用する女性も増えてきています。

そこで今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、医療用ウィッグの選び方についてご紹介します。

どうして抗がん剤で髪が抜けてしまうの?

抗がん剤を使うとなぜ髪の毛は抜けてしまうのでしょうか?
元々、がん細胞には異常に分裂・増殖する性質があり、抗がん剤はそのがん細胞を攻撃する役目があります。ところがその過程で分裂スピードの速い正常な細胞まで攻撃してしまうことで毛母細胞がダメージを受け、髪の毛や眉毛、まつ毛など体中のあらゆる毛が全て抜けていってしまうのです。もちろん、抗がん剤治療後は再び生えてくるのですが、女性としてはやはり一番気がかりな時期にもなります。

医療用ウィッグを用意するタイミングは?

ウィッグを用意するタイミングは、抗がん剤治療が決定されてから選ぶのが一般的のようです。抗がん剤治療が始まった後では、体調悪化で外出もままならなくなる日も考えられるので、始める前の方が余裕を持って選ぶことができるでしょう。
現在は医療用ウィッグの専門店のほか、インターネットでも購入できる時代になり、(外出したくないな…)(医療用ウィッグ=がん患者と見られたくない…)という方でも購入することができるようになっています。

心積もりしておきたい…脱毛までのプロセス

個人差はありますが、抗がん剤治療を始めて約1週間ほどで体調面に変化を感じる人が出てきます。そして、その後10日~2週間の間に髪の毛などの脱毛が始まってきます。
治療中、ふと気づくと部屋中に落ちていたということもあるので、あらかじめ抜けた髪の毛をキャッチするための不織布ネットを被っておくことで、部屋で過ごす時や就寝中などに髪の毛が散らばるのを防ぐことができます。

脱毛後のケア方法

抗がん剤治療で脱毛した後、頭皮が敏感になる人も多くなりますが、この時期でも安心して使える低刺激性のシャンプーがあります。
「脱毛したのにシャンプーは必要なの?」と思われる人もいるかもしれませんが、むしろ脱毛後は頭皮の汗の量が増え、首筋まで汗が垂れてくる人もいるそうです。
頭皮を清潔に保ち、健康にしておくことで、治療後に再び髪の毛が生えてくるときに備えることができるのでおすすめです。

医療用ウィッグの選び方

医療用ウィッグは、現在さまざまなヘアスタイルや素材があります。
セミオーダーやフルオーダーでは高額になってきますが、既製品でも幅は広く、お値段も手ごろな価格帯(数千円台~)から高級なもの(数万円~10万円台)まであります。
医療用ウィッグ使用経験者の話を聞くと、脱毛後から生えそろうまで実際に使用した期間は1~2年位の人が多く、手ごろな値段で買い求める人が結構多いようです。

【チェックポイント】
・試着時は、脱毛後の頭のサイズが1~2㎝変わることを想定し、調整可能なものを選ぶ
・直に頭皮に触れる部分(メッシュ)が通気性がよいもの
・もみあげや生え際が自然に見えるもの
・被ってみてチクチクするなど不快感がないか

自分ではサイズ感がよくわからない場合は、やはり専門店でプロからサイズを見てもらい、試着をしながら家族やパートナーからの意見も聞いて決める方がいいでしょう。
ウィッグ一つで印象がパッと変わり、気持ちも明るくなれます。
今は、がんでも働きながら治療する時代です。ぜひ自分に合うものを見つけてほしいと思います。

乳がん・子宮がんを語る女子会
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