日本人にとって、入浴は特別なリラックスタイムですね。
もちろん、病気の治療中でも普段と変わらないリラックスタイムであってほしいと思います。

初めての入院、治療である場合、どのように治療が進むかという不安があると同時に、こまご
まとした生活面での不安を持つのではないかと思います。治療が始まり、副作用などで体力
が消耗しているときには、入浴や洗面などの清潔ケアを看護師に頼むことになりますが、治
療の進み具合によって体調の変化もあるので、その時にあった方法で体の清潔を保ちます。

入浴できないときは温かいタオルで拭くだけでも「気持ちいい」と言ってくださる患者さんは多
いです。そうはいっても日常生活の中、「タオルで体を拭く」ということ自体あまりないことなの
で、体が冷えてしまうことを心配する人もいますが、そのような時には上半身だけ、下半身だ
けなどと分けて拭くこともあります。希望があれば、足浴(そくよく)といってたらいに湯を張り、
足だけお湯につけることもあり、入浴できなくても「お風呂の気分」を味わえるため、治療中で
も一息つけます。入浴剤を入れる方法もありますが、治療中は匂いに敏感になることもある
のでご自分の症状と合わせて看護師に相談してみてください。

点滴をしているときでも体の調子が良ければ入浴は可能ですが、病院によっては浴槽がなく
シャワー浴のみのところもあるため、初めて入院する際には確認しておくとよいです。一番心
配な点滴の挿入部は、ビニール等で巻いて濡れないように保護して入ります。

その際の注意点ですが、治療中、ふらついて転倒する危険性が普段より高いため、足元には
よく注意する必要があります。脱衣所には椅子を用意し、着替える際には極力座ったほうが
よいでしょう。脱衣所もできるだけ温めておくと体力の消耗を防ぐことができます。ゆっくりゆっ
くり焦らずにリラックスしながら入ると明日への活力へとつながります。入浴後はもちろん水分
を取って十分休める環境を作っておくとよりよいです。

ご自宅で入浴する場合は、できるだけ家族がそばにいる時間にし、携帯電話を持っている人
は万一の時のために用意しておいてください。

治療中であるからこそ、気持ちの良いタオルや寝間着を準備して、できる範囲のリラックスタ
イムを楽しんでください。

看護師・保健師
舘野

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