皆さんこんにちは。今回は「暮らしとお金」というテーマの中で、社会保障制度の中から「社会
保険」について取り上げたいと思います。社会保険と聞くと、小難しいイメージが付きまとうか
もしれませんが、基本的には私たちが暮らす中で最も身近な「暮らしを守り支える制度」と言
えるのではないでしょうか。具体的に言えば「医療保険」「介護保険制度」「年金制度」「雇用保
険制度」「労災保険制度」です。私たちが暮らしている中でこれらの制度の存在に気が付く時
は、おそらく「自分の生活に危機が訪れた時」ではないでしょうか。

具体的な例を挙げてみましょう。私(佐々木)は会社に勤務している45歳のサラリーマンで、
特別な持病も無い生活を過ごしていたと仮定します。今まで自分の働いた稼ぎで生活ができ
ており、体調面もあまり気にならない生活ができていたことで、社会保険制度について目に止
まるものは、給料から天引きされているさまざまな「保険料」だけでした。しかし、ある日の健
康診断で肺に影があることが分かり、精密検査を病院で受けることになりました。検査の結果
は「肺がん」で、全身状態は良かったことから外科的な手術を行うことになりました。医師から
は術後の病状経過によっては化学療法の話も出てきました。

このように、1つの病気で私たちの暮らしは一変してしまいます。このような状況下で暮らしを
支えてくれるのは「社会保険制度」の存在です。例えば、病気の治療のためには「医療保険
制度」を使い、手術・投薬などの医療というサービスを1割から3割負担で受けることができま
す。治療が高額になれば「高額療養費制度」を使い、医療費を抑える仕組みも使うことができ
ます。また治療に伴い今まで勤めていた会社の休業や、場合によっては退職を余儀なくされ
てしまった時は、健康保険から「傷病手当金」の支給や、「雇用保険制度」からは「失業手当
金」の支給などのお金が支給され生活を支えてくれます。仮に病気が労働災害からもたらさ
れたものであった場合には「労災保険制度」から「療養給付」や「休業給付」などさまざまなお
金の給付があります。病気による障害が残った場合には、「年金制度」の中から「障害年金」
の支給を受けることもできます。更にガンという特殊性から、病状の進行によっては「介護保
険制度」の適応に繋がり、さまざまな「介護保険サービス」が利用できるようになります。

私たちが暮らす中で最も身近な「暮らしを守り支える制度」と言える社会保険制度は、例えに
挙げた通り自分の生活に危機が訪れた時に最も頼りになる存在です。次回からは「社会保険
制度」について、私たちの暮らしに結び付けて少しずつ制度のご紹介をしていきたいと思いま
す。

社会福祉士
佐々木

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