先日、「みきてい」こと元SKE48のメンバー矢方美紀さんが、乳がんになっていたことを公表しました。すでに左乳房を全摘出しリンパ節の切除をおこなったそうで、ものまね上手で明るい矢方さんの姿を知るだけに、とても信じられないニュースです。

矢方さんの公式ブログを読み進めると、まだ20代半ばの彼女にとっては初めての大病であり、初めての大きな手術であったことが記されていました。
矢方さんのような若い女性であっても、乳がんはいつ誰が患ってもおかしくない病気なのです。今回の「乳がん・子宮がんを語る女性会」では、矢方さんも患っている「若年性乳がん」についてお伝えします。

「若年性乳がん」
若年性乳がんとは、一般的には34歳以下の女性の乳がんを指します。(小林麻央さんや川村カオリさんのケースもこれにあたります。)
日本では、女性検診で受けられるマンモグラフィ受診の対象年齢は40歳。ということは、34歳以下で乳がんにかかっている女性たちは、一体どのようなきっかけで自分の病気に気づいたのでしょうか。

実際聞くところでは、ある日自分の胸のしこりを見つけたり、乳首から血が混じった分泌物が出て、「これはもしかして乳がんでは?」と気づくことが多いようです。
今回の矢方さんの場合は、ブログによると体調を崩したことがきっかけで検査をうけたところ、乳がんが見つかったそうです。
このように、若年性乳がんは病気に気づく機会が公的になく発覚も遅れがちになります。その結果として、病巣が大きくなってしまっていたり、リンパ節や他の臓器への転移など症状が進行した形で見つかったりすることもあるそうです。
若い女性には定期検診がない乳がん。そこで、私たち女性が自分の体を守るためにできることは何でしょうか?

セルフチェック(自己触診)が大切です
34歳以下の若い女性が、乳がんが疑われるような「しこり」を発見するためには、やはり自己触診が真っ先にあげられます。

 →自己触診の仕方を紹介しているのはこちら(第一回『乳がんで死去した小林麻央さんに思う「早期発見」の重要性』にて)

自己触診を日常に取り入れることで、自分の胸に早くから「小さな異変」を見つけることができるかもしれません。
もしかして本当に乳がんだったとしても、早期診療の機会を得ることもできるし、セカンドオピニオンをとる時間もあります。そして早期治療の可能性も高まるでしょう。
触診で「あれ?」と感じたら、迷わず診察してもらうことが大切です。

若年性乳がんと診断されても「基本的な治療は同じ」
私たち女性にとって「若年性乳がん」と聞くと、とても深刻なイメージを思い浮かべる人も多いですが、乳がんとしての治療は変わりません。
薬物療法、化学療法、外科手術を状況に合わせて組み合わせて受けていくことになります。
以前は、若年性と聞くと「予後が悪い」「進行してしまっている」といったイメージもあったようでしたが、医療は日々進歩しているので、自分に会う治療をしっかりと受けていくことで、治ることは可能のようです。

全摘出を「日常に戻る」ための手段として受け入れる
今回発表した矢方さんの乳房全摘出は、私たちには突然のことでしたが、おそらくこうして大々的に発表した真意としては、彼女の大きな決断であっただろうことが推測されます。それは、「左胸を失っても、私は生きる。またファンのみんなのところへ戻るために」という強い意思ではないでしょうか。
25歳という若い女性が片方の乳房を切ることは、容易に判断できるものではありません。でも、再びそれまでの日常に戻るための手段の一つとして受け入れた矢方さんは、乳がんに勝つのを確信しているかのようでもあります。
退院後の仕事復帰も決まっているという矢方さんの今後のご活躍を応援したいと思います。

乳がん・子宮がんを語る女子会
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