前回の記事を読んで、日本の睡眠問題が非常に深刻である事をご理解いただけたのではな
いかとおもいます。今回は睡眠を大切にすることで得られるものについて書いていきます。

■自分の時間が増えて日々の充実感が増す
以下の考え方をご覧下さい。
睡眠の満足度=睡眠時間×睡眠の質
例えば、睡眠時間が7時間、睡眠の質が50点で満足している人がいたとします。
(満足度:7時間×50点=350)

もし、この人が睡眠の質を上げる習慣を取り入れて睡眠の質が60点となり、ちょうど仕事が忙
しく睡眠時間が6時間になったとしても睡眠の満足度(6時間×60点=360)は変わらず日々
の生活を送れるわけです。睡眠は単純な計算式で表せるものではなありませんが、理解しや
すいように表現しました。

■仕事の生産性が上がる
生産性に関しては、第1回でも紹介したIKEA JAPAN調べによるロンドン、ストックホルム、ニ
ューヨーク、パリ、東京の5都市における「睡眠と生活に関する意識調査」によると、睡眠時間
と睡眠満足度が最低の東京では「ポジティブな気分で一日を過ごせる、決断力が高まる、ア
イデアなどが浮かびやすくなる、コミュニケーションがうまくいく」の4項目が最低でした。結果
、これらの項目が悪いので生産性はもちろん下がってきますよね。

また、オーストラリア ニューサウスウェールズ大学の「Moderate sleep deprivation produces
impairments in cognitive and motor performance equivalent to legally prescribed levels of
alcohol intoxication.」という研究では、17〜19時間眠らずにいると血中アルコール濃度が
0.05%(アメリカでは酒気帯び運転一歩手前、日本では酒気帯び運転)と同じくらいの認知
能力となり、さらに2〜3時間起きていると0.1%まで認知機能は下がるという結果が出てい
ます。

このことから睡眠不足の人は、お酒を飲んだ状態で仕事をしているのと同じなので生産性は
もちろん下がることが分かるでしょう。

■健康になり大切な人と長く一緒にいられる
睡眠不足が続くと病気になるリスクも上がります。例えば、免疫力が低下し風邪をひきやすく
なる事はもちろんですが、肥満・糖尿病・高血圧・認知症などのリスクが上昇することが多くの
研究で分かってきています。そして、睡眠時間とがんのり患リスクに関する情報も出てきてい
るのが現状です。

以上のことからあなたはもちろんですが、あなたの大切な人を守るためにも今後睡眠を大切
にして素晴らしい人生を歩んで欲しいと願います。
次回以降は、具体的に睡眠の質を上げる方法を説明します。

睡眠健康指導士・薬剤師
松本
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