睡眠健康指導士で薬剤師の松本です。
「睡眠の質を上げるためのポイント」についてコラムを書かせていただきますが、
はじめは2回に分けて
日本における睡眠の現状と睡眠を大切にする事で得られる事
についてお話ししていきたいと思います。

少しでも皆さんのお役に立てると幸いです。

■日本の睡眠問題
・不眠大国 日本
皆さんは朝、職場や電車の中で周りの人の顔を見回したことはあるでしょうか?
朝から眠そうな人や、元気が無いように見える人、
などなど睡眠不足のような人を見かける事は少なくないのではないでしょうか。

このように感じるのは
文明の利器の発展(24時間光のある環境やスマートフォンなど)や日本の労働慣習などが
背景にあるのですが、日本は世界的に見ても睡眠時間が最も短い国の一つです。2009年に
先進国18カ国を対象に行った社会的問題に関する調査(OECD Society at a Glance 2009)
では日本は韓国についで2番目に睡眠時間が短く、最も睡眠時間の長いフランスと比べると
1時間も睡眠時間が短いというデータが出ています。

また、IKEA JAPAN調べによるロンドン、ストックホルム、ニューヨーク、パリ、東京の5都市に
おいて、20歳以上の男女1040名に対する、「睡眠と生活に関する意識調査」では
東京の睡眠時間が最も少ないことは勿論ですが、東京では47%の人が睡眠に満足していな
と答えており他の4都市と比べて約1.5倍以上の人が睡眠に不満を抱えている状況です。

このように日本の睡眠問題は非常に深刻ということがお分かり頂けたのではないかとおもい
ます。

・睡眠不足による経済損失
以上のように日本の睡眠時間や睡眠満足度は世界的にみても非常に短いということがわか
ったと思います。

睡眠不足に関していえば個人の問題と思われるかも知れませんが、
日本の経済としてもかなりの損失があり社会的な問題になっております。

2016年に発表された米ランド研究所(RAND Corporation)の調査「Why Sleep Matters:
Quantifying the Economic Costs of Insufficient Sleep」によれば、日本の睡眠不足による経
済損失は年間で約15兆円、GDP比で先進国ワーストの2.92%の経済損失があります。
もはや想像できないような数字ですね。

睡眠時間を長くする事や睡眠の質を上げることで
お金の損失を防ぐことはもちろんですが、
さまざまな得られるものがあるので続きは次回に書いていきます。

睡眠健康指導士・薬剤師
松本
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