今回はしゃっくりについてお話します。副作用としてはマイナーで大きな問題
にはなりにくいものであり、多くは一過性で、数分から数時間しか持続しませ
んが、ときに持続的になり睡眠障害や疲労・衰弱につながることもあります。
他人から見た印象よりも本人は意外とつらい副作用のひとつといえるのではな
いでしょうか。

■さまざまな原因
しゃっくりにはいろいろな原因があります。胃の膨満や胆嚢炎、横隔膜への刺
激や血液の中のミネラルバランスの崩れ、怖いところだと脳への病変で起こる
こともあります。薬剤ではアルコール、睡眠薬、ステロイド、麻薬性鎮痛薬で
起こることもあります。抗がん剤そのものというより、吐き気止めとしてのス
テロイドや痛み止めとしての麻薬性鎮痛薬はがん患者さんと切っても切れない
薬剤であるため、必然的にがんをり患し治療する場合、しゃっくりの副作用を
経験する人は多くなります。なかでも、とくに男性にしゃっくりの出現は多い
と言われています。

■おもったよりもつらい症状
しゃっくりなどというとそこまでの症状でもない気もしてしまいますが、これ
が一日中ずっと止まらないと考えるとなかなか大変な症状だと言わざるを得ま
せん。ひどい場合はしゃっくりが原因で腹筋が筋肉痛になったり、一睡もでき
なかったりすることもありえます。よって、程度によっては薬剤によって症状
の軽減を図る必要が出てきます。

■症状緩和のための薬物、食品
しゃっくりを軽減するためには薬だけではなく食品もよく試されます。副作用
もないことからまず安全な食品を試して、ダメなら薬剤という流れがよくみら
れます。

よく用いられるのは市販のレモン汁をショットのように一口キュッと飲む、炭
酸水を少し多めに一息に飲む、などの方法があります。以前、「市販のレモン
果汁入り飲料が一番よかった」と言っている人もいらっしゃいました。食事に
ついても少量ずつ頻回に摂り、水分と主食は時間をずらして摂取すると良いよ
うです。

薬の場合、まずはこちらも副作用がない「柿のへた水」などが使われます。洗
浄し乾燥させた柿のへたを煮出し、煮詰めていった茶色い液体ですが、意外と
ピタッと止まる人もいます。それでもダメならドパミン受容体を遮断して消化
管運動を促す「メトクロプラミド」や脳障害等によるけいれん性麻痺などに使
われる「バクロフェン」、統合失調症などに使われる「クロルマジノン」が使
われたりします。

しゃっくりの民間療法も意外と効いたりすることもあるので、もし症状があれ
ば試してみるといいかもしれませんね。

薬剤師
深井

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