母が乳がんの治療を終えてから1年後に、検査に行きました。
これで特に何も問題が無ければ、完治となります。

母も若干緊張しているようでしたが、これで何も無ければ「良かったね」となるし、何かあったらあったで早く見つかって「良かったね」となるし、その場合は一刻も早く手をうたないとならないので、いずれにせよ怖がることなく受ければ良いと自分に言い聞かせながら病院へ行きました。

父が付き添っていき、帰りに普通に寄り道して話題のカフェでお茶をしてきたそうなので、夫婦そろって、こういう時に深刻になったりナーバスになったりしないのは良いところだな、と思います。

結果は1週間後に出るとの事で、父と一緒に聞くと言っていました。
何かあれば私と妹も招集されるとの事でしたので、一応予定は空けておき、仕事も早退できるような準備はしておりました。

結果、私と妹が呼ばれるようなこともなく、父と母だけで結果を聞くことになったので、おそらく大丈夫だったのだろうとはその段階から思っていましたが、家に帰って早々「お母さん、完治しましたー!」と嬉しそうに報告してくれたので、ほっと胸を撫で下ろしました。

こうして、母の闘病は終わりました。
乳がんが発見されてから1年半と少し、抗がん剤の治療と手術を経て、無事、がんとの闘いに勝利をおさめました。

改めて、目の前にいつもと変わらない母の笑顔がある事が、奇跡みたいなものなんだと思いましたし、母のみならず、家族4人がこうしてここに揃って、元気に食卓を囲めるという事はとんでもなく「有り難い」事なのだと実感しました。

父も昔大病をして、脳の手術をしています。
その際に耳の三半規管を取ってしまったため、その時から左耳が聞こえません。

まだ小さかった私には事の重大さがよく分かりませんでしたが、難しい手術だったらしく、母は祈るような思いで父を手術室に送り出したと言います。
私自身は生死に関るような病気や怪我に見舞われたことはありませんが、妹は子どもの頃大怪我で腕を複雑骨折しています。

誰にだって病気や怪我のひとつやふたつぐらいは起こりうることですが、それを乗り越えて、健康と日常を取り戻せるという事は、ある意味でとてもすごい事なんだな、と改めて思い知らされました。

この、さも当たり前かのような日常を送れている事に感謝して、いつでも再発の恐れがある母のがんと向き合い、また、私たちにだっていつでもがんになるリスクがあるという事も忘れず、家族で支え合い、家族で過ごせる時を大切に、人生を歩んでいこうと思いました。

がんの患者会
母と家族のガンとの闘病記

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