皆さんこんにちは。前回は「小規模多機能型居宅介護」「看護小規模多機能型居宅介護」と
いう「自宅で過ごしながら、泊まり・通い・訪問サービスを組み合わせるサービス」についてご
説明しました。今回は「生活をするための道具や環境を整備するサービス」についてご紹介い
たします。

【生活をするための道具や環境を整備するサービス(3種類)】
・福祉用具貸与 ・福祉用具購入 ・住宅改修
についてご説明したいと思います。

【福祉用具貸与】
・介護保険を利用して、自宅での日常生活がしやすくなる道具をレンタルすることが可能にな
ります。また、介護保険が適応されることで、一般的な購入よりも費用をかなりおさえた形でレ
ンタルが可能です。

・介護保険サービスによるレンタル物品は全部で13品目です(車イス・車イス付属品・特殊寝
台・特殊寝台付属品・褥瘡防止用具・体位変換器・手すり・スロープ・歩行補助杖・歩行器・徘
徊感知器・移動用リフト・自動排泄処理装置)。

・介護の認定結果によっては、一部レンタル対象から外れる場合があります。例えば、介護保
険の「要支援1」という軽度の認定になっている人は、特殊寝台(電動ベッド)を自分の意志で
借りたいと思っても、原則的には借りられません。あくまでも保険対象にしているのは「日常生
活の自立支援」が目的ですので、要支援1の人は特殊寝台を使う必要性が乏しい身体状況
が一般的だと考えられることから、保険対象(レンタル)から外れています。

・しかし、「原則的」という解釈のため、担当するケアマネージャーへ相談し主治医等の了解が
得られれば、レンタルが可能な場合があります。

・近年では工事をせずに取り付けられるさまざまな用具が考案されています。賃貸住宅での
生活者も多いため、住宅に直接手すりを付けるなどの工事ができない場合がありますので、
これらの福祉用具を借りることで、自分の暮らしやすい住環境を比較的費用を抑えながらカ
スタマイズできるメリットがあります。

【福祉用具購入】
・介護保険を利用して、福祉用具を購入することが可能です。1年間に10万円までの用具購
入を1割負担(所得に応じて2割負担)で対応することが可能です。

・一般的に個人の物として利用し、他者が使うことを想定していない用具として全5種類(ポー
タブルトイレ・特殊尿器・入浴補助用具・簡易浴槽・移動用リフトのつり具部分)が保険の対象
です。

・費用はいったん全額を利用者が支払い、後から払い戻しを受ける償還払い方式になってい
ます。払い戻しが確実にできるようにするためにも、購入前に担当のケアマネージャーへ相談
しておくのがよいでしょう。

【住宅改修】
・介護保険を利用することで、手すりに取り付けや階段をスロープにするなど、住宅を工事す
る費用に関して補助を受けられるようになります。

・支給限度額は20万円です。この範囲内の工事費用であれば、かかった分の1割(所得に応
じて2割)が利用者負担になります。工事終了後いったん全額を利用者が支払い、後から払い
戻しを受ける償還払い方式になっています。払い戻しが確実にできるようにするためにも、工
事前に担当のケアマネージャーへ相談をしてみてください。

・1人1住宅の対応となります。ただし、転居された場合や介護度の重度化(3等級以上)した場
合は、再度対象になります。
このように介護保険サービスを利用することで、生活をするための道具や環境を整備し、その
費用をある程度おさえることもできます。さまざまな病状から生活のしにくさを感じることが多く
ありますので、ぜひ介護保険サービスを上手に活用してみましょう。今までは全て「自宅」を中
心に使える介護保険サービスをご紹介してみました。しかし自宅での環境をどれだけ整えて

も今の自分に合わない状況も考えられます。そこで、次回からは「自宅以外の住まいとして入
居して利用するサービス(施設サービス)」について内容をご説明したいと思います。

社会福祉士
佐々木

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