皆さんこんにちは。社会福祉士の佐々木と申します。今回から「暮らしとお金」というテーマで、社会福祉士の視点からお金にまつわるお話をさせていただきたいと思います。

さて、皆さんは「お金」にどんなイメージをお持ちでしょうか。仕事をした対価として得られる「給料」としてのお金をイメージする人もいるでしょうし、日常生活のなかでさまざまな楽しみなどにお金を「使う」ことをイメージする人もいると思います。または、株などの「投資」を思い浮かべる人もいれば、何かあった時のことを考え「貯蓄」を思い浮かべる人もいると思います。社会福祉士の視点でお金を考えた時に、私としてはまず「生きる」ことを思い浮かべます。

私たちはどんな形であれ、お金と関わらずに過ごすことはできません。社会福祉は簡単にいえば「社会全体の幸せ」を考える分野です。私たちが生きる社会では、当たり前ですが年齢も性別も国籍もバラバラです。また、学校などに通っていたり、働いていたり、誰かを養っていたり、地域の役割を担い暮らしていたり、さまざまなつながりのなかで生きています。そのなかで、持病があったり、障がいがあったり、生活に困窮する社会背景があったりと「生きづらさ」を抱える人々は年々増えているように感じます。その生きづらさを抱える全ての人が社会福祉の対象であり、そのなかで最も基本的な「生きる」ことを支える手段がお金にもつながる「社会保障制度」だと思います。

日本の社会保障制度は「社会保険」「社会福祉」「公的扶助」「公衆衛生および医療」の4つに分類ができます。「社会保険」は年金制度や医療保険制度や介護保険制度などを中心として、私たちの暮らしを支える最も身近な支援といえます。「社会福祉」は高齢者福祉制度・障害者福祉制度・児童福祉制度・母子および寡婦福祉制度を中心に、対象者を状態別に分けて社会保険制度では足りない社会的な支援が必要な人々を支えるようにつくられています。また、「公的扶助」は、生活保護制度を中心として、生活困窮の状態に応じて最低限度の生活を保障することを目的としており、憲法による日本国民の生きる権利(生存権)を具体化したものです。「公衆衛生および医療」は市区町村において保健所や保健センターなどの公共施設によって、さまざまな取り組み(健康診断の実施・感染症の予防対策など)を行い、より広域的な支援を行っています。

このように、暮らしのなかには、私たちが手にする現金以外のお金が多く使われており、私たちの普段の生活にさまざまな形でお金は存在しています。これから私は社会福祉士の視点から、さまざまな暮らしとお金の接点にある制度などについてご紹介をして、皆さまの生きることに少しでも背中を押すことができたならと思っております。

社会福祉士
佐々木

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