前回は、子宮体がんと宣告されたA子さんが、がんが発覚してから治療を選択するまでを
ご紹介しました。今回の第2回は、がん告知を受けたA子さんが手術療法を選択してからの
手術当日までの1カ月の間の当時の状況をA子さんの目線と臨床工学技士である私の目線で
のお話です。

■手術前にがん相談センターと経験者のブログを紹介する
子宮体がんの告知を受け、CT・MRI検査後に「1aG2の子宮体がん」であることを知ったA
子さん。

主治医と家族での話し合いの結果、腹腔鏡での「子宮全摘出」を決められました。当時彼
女は公務員として働いていて、仕事を休むべきか・仕事を退職するのかで迷っていました

子宮を摘出しても転移の可能性があるかもしれないこと、まだ幼い子供のこと、どのよう
に子宮体がんの勉強をすればいいのか分からないこと…。

当時の彼女に私ができることは声をかけてあげることと病院に併設される「がん相談セン
ター」に行くことを勧めること、子宮体がん経験者の人のブログをA子さんとご家族に紹
介することでした。

同じ子宮体がんの経験がある人のブログを見ることで共感し、何かのきっかけになるので
はないか、A子さんがまた前向きになるのではないかと考えたからです。きっと患者さん
が知りたいことは、がんの知識よりも実際の治療中の心境や過程などのリアルな声ではな
いのかなと思っています。

当時、彼女にがん相談センターとブログのことを伝えたことで、相談できる場所があるこ
と、同じ経験をした人がいることが分かったことでがん告知の頃より少し表情が明るくな
ったように思います。

■手術日までの1カ月間の過ごし方
CT検査の後から手術の日程が決めることになりA子さんは1カ月後に手術することになり
ました。A子さんは入院に必要なものがたくさんあることに驚いたと言っていました。
手術までの1カ月の間に仕事を辞めることにしたA子さんは家族との時間を大切にしたいと
のことで、手術を頑張るために温泉旅行に行きました。主治医の先生からもストレスや不
安を溜めないようにしてくださいとのことで、家族との時間をたっぷり過ごされたようで
す。

そして手術の2日前に入院されたA子さんは、表情も明るくがん告知の頃より元気な様子で
した。お話を聞くと「いろいろな人のブログを読んで元気がでた。後は自分の体に任せよ

うと思うんよ~」と明るくおっしゃられました。
そして、手術前日の夜、術後の排便障害に備えて下剤を飲み就寝しました。
手術を前日に控えたA子さん、手術当日から退院まであっという間だったと話していまし
た。次回は、手術当日のA子さんのお話をしたいと思います。

医療者編集部長
宮座 美帆
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