尿路上皮(にょうろじょうひ)がんは、尿路の細胞粘膜にできるがんの総称です。男女比
は男性が女性の3倍程度多く、50歳以上がり患しやすいがんです。今回は尿路上皮がんの
それぞれの特徴とリスク要因・予防方法についてご紹介します!

■尿路ってのどの部分?
尿路は腎臓の腎盂(じんう)部分、尿管、膀胱、尿道の腎臓でできた尿が体外に排出され
るまでの通り道です。尿路上皮(にょうろじょうひ)は、これら腎盂、尿管、膀胱、尿道
の内腔を覆う細胞のことでこの細胞部分から発生したがんを尿路上皮がんと言います。

■尿路上皮がんの種類とリスク要因と予防法
尿路上皮がんは、尿の通り道である尿路に発生するがんですが尿道のみにがんができるこ
とは比較的少なく、腎盂がんや尿管がんなどの尿路の上側にできたものを尿路上皮がんと
言います。
尿路上皮がんの約95%が移行型上皮がんで尿路に多発・再発するのが特徴です。上部尿路
がんの場合は約30%~50%で膀胱がんが発生することがあるため尿路全体の検査が必要に
なります。

1.腎盂がん・尿管がん(上部尿路がん)
上部尿路がんは尿路内のさまざまな場所に多発しやすい特徴を持ち、腎盂と尿管の両方に
できることもあるがんです。また、治療後の約30~50%に膀胱がんの発生を認めます。上
部尿路がんの症状は血尿や排尿痛・頻尿・背中や腰の痛みなどが現れます。50~70代の男
性に発生しやすいがんです。

1.-1 リスク要因と予防法
喫煙やフェナセチン含有鎮痛剤などが確立されているリスク要因です。現在はフェナセチ
ンを含む薬品の販売は禁止されています。その他に高血圧やヒ素、薬品工場や染料を扱う
工場などでの職業性暴露がリスク要因です。
予防するにはまずは禁煙を行い、高血圧や肥満に注意しましょう。職業暴露の可能性があ
る場合には定期的な検診を受けましょう。

2.膀胱がん
膀胱がんは尿を貯めておく役目をする臓器にできる悪性腫瘍です。50代以上の男性に発症
するがんで男女比では男性は女性の3~4倍多く、近年では30代でも発生しうるがんです。
初期症状には痛みを伴わない血尿があり進行につれて頻尿や排尿痛や尿路感染症などの症
状が現れます

2.-1 リスク要因と予防法
確立されているリスク要因は喫煙で膀胱がんの発生の70%以上が喫煙によって発生するこ
とが分かっています。また、尿路上皮がんと同様に薬品工場などで扱われる化学物質によ
る職業性暴露や特定の薬剤もリスク因子になることが分かっています。
予防には禁煙が最重要とされ定期的な検診やバランスの良い食事が大切です。

■まとめ
尿路上皮がんは、尿路上皮がんと膀胱がんどちらも喫煙が確立されたリスク因子です。初
期症状に血尿があることから痛みはなくても一度、泌尿器科のある病院を受診し、検査を
受けることが大切です。

臨床工学技士
宮座 美帆

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