もしもあなたが自分の胸を触った時、「しこり」を見つけたらどうしますか?

先日、「乳がん・子宮がんを語る女子会」メンバーでも話題になったのが、過去に「胸のしこりを見つけた」経験者が意外にも多かったことです。
早期発見は大切だし、月1回の自己触診の必要性ももちろんわかっている。
でも、いざ本当にしこりを見つけると、誰もが想像以上に驚いてしまいます。
「えっ?こんなの以前あったっけ……?」「もしかして、これって……乳がん?」「もしそうならどうしよう!」と混乱してしまうのは、しこりを見つけた先のステップがよくわからないし、やっぱり誰しも病気になるのが怖いからです。
そこで今回の「乳がん・子宮がんを語る女子会」では、自己触診で見つけても慌てず対処するため予め知っておきたい4つの項目をご紹介します。

1.しこりは「悪性=乳がん」だけじゃない、8割以上は「良性」

胸にできるしこりには、「良性」と「悪性=乳がん」の2種類があります。
実は、しこりの8割から9割は良性のことが多く、自己触診で見つけてすぐに病院へ駈け込んだら結果は乳がんじゃなかった、という話はよくあります。
それでは良性のしこりにはどんな種類があるのか、主なものを見ていきましょう。

①乳腺炎
ばい菌が乳腺に感染し膿が貯まって詰まり、炎症を起こします。強い痛みと高熱が出ます。授乳中に発症するママが多いです。

②乳腺症
女性ホルモンの過剰分泌で起こるもので、生理周期に合わせて乳房が張って痛んだり、しこりができたりします。(しこりは柔らかく、触ってもあまり動きません。)痛みがあったりなくなったりするほか、乳首から分泌液が出ることもあります。

③繊維腺腫
20~40代の若い女性に見られる弾力性のあるしこりで、触るとよく動き、痛みはありません。大きくなりすぎた場合には手術を行うこともあり、経過観察が必要です。

④乳管内乳頭腫
分泌液が乳腺内に貯まってしこりとなったもので、乳腺症に合併することが多いです。
乳首から血の混じったよう分泌液が出てくることもあります。

2.授乳中は結構しこりもできやすい

出産後、授乳中のママになると乳腺炎を何度も繰り返す人もいます。ゴリゴリしたしこりで痛みも強くなり、「もしかして授乳中なのに乳がんを発症してしまったのでは?」と疑ってしまう人もいるようです。なかには、「もし乳がんだったらこのまま赤ちゃんに授乳を続けていいのか」と悩んだという声もあります。
特に、授乳中は乳がん検診が受けられないため、余計に不安も募りがちです。
対応策としては、赤ちゃんへの吸わせ方を工夫したり、胸を冷やしてあげることで痛みや熱が解消されます。
また授乳中の胸の心配やケア方法については、かかりつけの産婦人科の助産師に相談してみましょう。

3.胸にしこりができやすい体質の人もいる

女性の中には、繊維腺腫やのう胞のような良性のしこりができやすい体質の人もいます。
たとえば、線維腺腫がたくさんできたり、左右両側にできたりすることがありますが、これはホルモンの影響が考えられ、がん化するリスクはありません。
とはいっても、毎回良性のしこりとは限りません。
良性のしこりができやすい体質の人は、新たなしこり(もしかしたら悪性かもしれない)にかえって気づきにくく、最初から「今度もいつもの良性だろう」と決めつけてしまうこともあるそうです。
そのため、しこりができやすい人も、新たなものを見つけたら念のために受診した方が良いようです。

4.乳がんは「できやすい部位」がある

乳がんの場合、しこりは乳房の外側上部に最も発症しやすく、発症者の約半分がこの位置にできます。 残りの約半分は、内側の上部、乳輪部、外側の下部、内側の下部の順になります。
一方、良性のしこりは特定の場所にできるということはなく、胸全体にできる可能性があります。

いかがでしたか?
早期発見のための自己触診は、年に一度の乳がん検診より日々変わる自分の体にいち早く気づくチャンスです。いくらしこりの大半が良性とはいえ、自己判断は禁物です!
見つけたら迷わず受診しましょう。

有名雑誌や大手メディアでコメントするライターやTV出演もある女性陣を結集した女子会
乳がん・子宮がんを語る女子会

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