各種がんの解説

出典 国立がん研究センターがん情報サービス

それぞれのがんについて、がんが疑われた
ときから治療後の生活に至るまで、
その時点で必要と思われる
情報を載せています。

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治療にあたって

診療の流れ、セカンドオピニオンなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報についてまとめています。

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脳・神経・眼

脳腫瘍(成人)(準備中)

口・のど

上咽頭がん

上咽頭に発生する疾患としてなじみのあるものに、アデノイド(腺様増殖症:せんようぞうしょくしょう)があります。アデノイドは咽頭扁桃という組織が増殖するものですが、腫瘍性のものではありません。上咽頭がんはその周辺に発生する悪性腫瘍です。上咽頭の側壁には、耳管(じかん)開口部と呼ばれる中耳(ちゅうじ)と連絡する管の出口があります。このため、上咽頭がんでは鼻症状のみでなく、耳に関連した症状も出現します。

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中咽頭がん

頭頸部(とうけいぶ:主として耳鼻咽喉科が診療する領域)にできたがんを頭頸部がんといいます。中咽頭がんは頭頸部がんに含まれます。同じく頭頸部がんに上咽頭がん、下咽頭がん、喉頭がんも含まれますが、それぞれ治療方法が異なります。
中咽頭には、発生する組織や細胞の由来によって、いくつかの種類(組織型)がみられ、粘膜上皮から発生する扁平上皮がんのほか、「悪性リンパ腫」、粘膜下に存在する付属腺から発生する腺がんなどがあります。中咽頭がんでは扁平上皮がんが最も高頻度です。

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下咽頭がん

頭頸部(とうけいぶ:主として耳鼻咽喉科が診療する領域)にできたがんを頭頸部がんといいます。下咽頭がんは頭頸部がんに含まれます。同じく頭頸部がんに上咽頭がん、中咽頭がんも含まれますが、それぞれ治療方法が異なります。
下咽頭がんもほかの多くのがんと同じように、早い時期に発見されれば手術や放射線治療により完治が見込めます。しかし、下咽頭はがんがかなり大きくならないと症状が出ない部位であり、また頸部のリンパ節に転移しやすい特徴をもっています。そのため、下咽頭がんの60%以上は、初診時にはすでに喉頭に浸潤(しんじゅん)していたり、頸部リンパ節転移を伴っていたりと進行した状態で見つかります。進行がんの治療の主体は手術となり、手術に放射線や抗がん剤の治療を組み合わせることもあります。手術は声帯を含め喉頭まで全部とらざるを得ない場合が多いのですが、最近はがんの広がりの程度により、声帯を一部残すこともできるようになってきました。

下咽頭がんにかかった方の25〜30%に、食道がん(転移ではなく全く別のがん)が見つかっており、これを重複がんといいます。これは食道がんの発生が下咽頭がんと同様に、飲酒や喫煙と深い関係があることが原因と考えられています。特に基はお酒が弱い体質なのに、鍛えて強くなった方に下咽頭と食道の重複がんが多いことが最近の研究でわかってきました。そのため、下咽頭がんは治療前に上部消化管の内視鏡検査(食道から胃までを含めて)が必須となります。そして、重複した胃がんが発見された場合、その治療は、下咽頭がんと同時に手術したり、下咽頭がんとは別に内視鏡を用いて切除したりしています。下咽頭がんと食道がんや胃がんのそれぞれの病気の進み具合によって、手術の方法や治療法が異なってきます。

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喉頭がん

人間の「のど」は、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)からできています。このうち喉頭は甲状軟骨(こうじょうなんこつ;いわゆる「のどぼとけ」を構成する部分)に囲まれた箱のような部分で、内面は粘膜におおわれています。喉頭は舌の付け根(舌根:ぜっこん)から気管につながっており、さらに肺へと続いています。喉頭の背側(後方)には下咽頭と呼ばれる部位があり、こちらは食道へ続いています。

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甲状腺がん

準備中

胸部

肺がん

肺がんとは、気管支や肺胞の細胞が何らかの原因でがん化したものです。進行すると、がん細胞が周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパ液の流れに乗って広がっていきます。転移しやすい場所は、リンパ節、脳、肝臓、副腎、骨です。

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胸腺腫と胸腺がん

胸腺腫は、成人になって退化した胸腺の細胞から発生する腫瘍です。腫瘍細胞が増殖するスピードは比較的ゆっくりとしており、胸腺をおおっている膜(被膜:ひまく)の外に広がることはまれですが、進行すると周囲の肺、心臓、大血管や胸腔(きょうくう)に広がっていくこともあります。
胸腺がんは、以前は胸腺腫の一部として扱われていましたが、現在では、別の腫瘍として明確に区別されています。胸腺がんは、胸腺腫と比べて腫瘍細胞の増殖のスピードが速く、別の部位に転移するといった性質を有しています。

このように、胸腺腫と胸腺がんはやや性質が異なりますが、ともに悪性の腫瘍として扱われています。

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中皮腫

中皮細胞から発生するがんを「中皮腫」といいます。その発生する場所によって、胸膜中皮腫、心膜中皮腫、腹膜中皮腫などがあります。
以前は、中皮腫には悪性と良性があると説明されてきました。しかし現在は、中皮腫といえば悪性腫瘍を意味します。良性腫瘍の胸膜中皮腫と呼ばれたがんは「孤在性線維性腫瘍(こざいせいせんいせいしゅよう)」に名前が変わり、今は中皮腫には含まれていません。一方、腹膜に発生する中皮腫には、非常にまれですが、「多発のう胞性中皮腫」という良性の経過を示すものがあります。
中皮腫は、1ヵ所で大きくなっていくタイプ(限局性:げんきょくせい)と膜全体に広がっていくタイプ(びまん性)があります。多くがびまん性に広がっていきます。

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乳がん

乳がんの多くは乳管から発生し、「乳管がん」と呼ばれます。小葉から発生する乳がんは、「小葉がん」と呼ばれます。乳管がん、小葉がんは、乳がん組織を顕微鏡で検査(病理検査)すると区別できます。この他に特殊な型の乳がんがありますが、あまり多くはありません。
乳がんは、しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。乳がんの種類や性質によって、広がりやすさ、転移しやすさは、大きく異なります。

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消化管

食道がん

日本人の食道がんは、約半数が胸の中の食道中央付近から発生し、次いで1/4が食道の下部に発生します。食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面にある上皮から発生します。日本では、食道がんの90%以上が扁平上皮がんです。
食道の内面をおおっている粘膜から発生したがんは、大きくなると粘膜下層に広がり、さらにその下の筋層に入り込みます。もっと大きくなると、食道の壁を貫いて食道の外まで広がっていきます。食道の周囲には、気管・気管支や肺、大動脈、心臓など重要な臓器が近接しているので、がんが大きくなるとこれらの臓器に広がります。これを浸潤といいます。腹部や首のリンパ節、別の臓器などに転移することもあります。
食道の壁の中と周囲には、リンパ管や血管が豊富です。がん細胞は、リンパ液や血液の流れに入り込んで食道を離れ、食道とは別のところに流れ着いてそこでふえ始めます。これを転移といいます。リンパの流れに乗ったがん細胞は、リンパ節にたどり着いてかたまりをつくります。食道の周りのリンパ節だけではなく、腹部や首のリンパ節に転移することもあります。血液の流れに入り込んだがん細胞は、肝臓、肺、骨などに転移します。

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胃がん

胃がんは、胃の壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞になって無秩序に増殖を繰り返すことで生じます。胃がん検診などで見つけられる大きさになるまでには、何年もかかるといわれています。大きくなるにしたがってがん細胞は胃の壁の中に入り込み、外側にある漿膜(しょうまく)やさらにその外側まで侵食し、近くにある大腸や膵臓(すいぞう)にも広がっていきます。がんがこのように広がることを浸潤(しんじゅん)といいます。
がん細胞の組織型(細胞を顕微鏡で観察した外見)分類では、胃がんのほとんどを腺がんが占めています。細胞の分化度は、大きく分類すると分化型と未分化型に分けられ、一般的に、分化型は進行が緩やかで、未分化型はがん細胞の増殖が速いため進行が速い傾向があるといわれています。なお、未分化型は、特殊なタイプの胃がんであるスキルス胃がんだと誤解されることがありますが、未分化型であっても深達度(しんたつど)の浅い早期がんもあり、分化型でスキルス胃がんになることもあります。

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大腸がん

大腸がんは、長さ約2mの大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)に発生するがんで、日本人ではS状結腸と直腸にがんができやすいといわれています。
大腸粘膜の細胞から発生し腺腫(せんしゅ)という良性のポリープの一部ががん化して発生したものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。粘膜の表面から発生したあと、大腸の壁に次第に深く侵入していき、進行するにつれてリンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移します。

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GIST

GIST(ジスト)は、消化管間質腫瘍を示す英語Gastrointestinal Stromal Tumorの略称です。GISTは、胃や小腸(大腸、食道はまれ)など、消化管の壁にできる転移、再発を起こす悪性腫瘍の一種(肉腫)で、粘膜から発生する胃がんや大腸がんとは異なる性質を示します。
GISTは、粘膜の下に腫瘤(しゅりゅう:こぶ、かたまり)状の病変を形成する粘膜下腫瘍の1つです。消化管壁の筋肉の間にある神経叢(しんけいそう)に局在する「カハールの介在細胞(Interstitial Cells of Cajal)」に分化する細胞から発生します。「カハールの介在細胞」自体は、広く消化管に分布し、消化管運動のリズムをつくったり、調節したりする大切な細胞です。

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肝臓・胆のう・膵臓

肝細胞がん

肝臓は腹部の右上にあり、成人で800~1,200gと体内最大の臓器です。その主な役割は、栄養分などを取り込んで体に必要な成分に変えたり、体内でつくられたり体外から摂取された有害物質の解毒・排出をすることです。
肝臓のがんは、肝臓にできた「原発性肝がん」と別の臓器から転移した「転移性肝がん」に大別されます。原発性肝がんには、肝臓の細胞ががんになる「肝細胞がん」と、胆汁を十二指腸に流す管(くだ:胆管)の細胞ががんになる「胆管細胞がん」、他には、小児の肝がんである肝細胞芽腫(かんさいぼうがしゅ)、成人での肝細胞・胆管細胞混合がん、未分化がん、胆管嚢胞腺(たんかんのうほうせん)がん、神経内分泌腫瘍(しんけいないぶんぴつしゅよう)などのごくまれながんがあります。胆管細胞がんは肝内胆管がんとも呼ばれます。胆管細胞がんについては「胆管がん」をご参照ください。日本では原発性肝がんのうち肝細胞がんが90%と大部分を占め、肝がんというとほとんどが肝細胞がんを指しますので、ここでは「肝がん」と記して「肝細胞がん」と同義とします。

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胆管がん

胆管がんは胆管の上皮(胆管内側の表面をおおう粘膜)から発生する悪性腫瘍です。その発生した胆管の部位により、肝外胆管がんの肝門部領域胆管がんと遠位胆管がん、そして肝内胆管がんに分けられます。肝内胆管がんは胆管細胞がんと呼ばれることもあります。また取扱い規約では、肝内胆管がん(胆管細胞がん)は肝臓にできたがんとして、肝細胞がんと一緒に原発性肝がんとして取り扱われています。これらの胆管がん、胆のうがん、乳頭部がんを合わせて胆道がんと呼びます。

胆管がんの発育は、大きく分けて以下の3つがあります。

1)浸潤(しんじゅん)性発育
肝外胆管がんで最もよくみられます。胆管上皮から発生したがんは、インクが紙に染み込むように周辺へ広がります。
2)胆管内発育
主に胆管の内側の空間にだけ向かって、きのこのような形に盛り上がるように大きくなります。
3)腫瘤(しゅりゅう)形成性発育
腫瘍がかたまり(腫瘤)をつくって大きくなります。

肝外胆管がんは、1)と2)の発育形式をとります。肝内胆管がん(胆管細胞がん)は主に3)の発育形式をとりますが、2)や、まれに1)の発育を示すものもみられます。

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胆のうがん

胆のうや胆のう管にできた悪性腫瘍を胆のうがんといいます。また胆のうがん、胆管がん、乳頭部がんを合わせて胆道がんと呼びます。胆のうがんの高い危険因子として、膵(すい)・胆管合流異常があります。膵・胆管合流異常とは、膵管と胆管が十二指腸の手前で合流する、先天性の形成異常です。膵液と胆汁の逆流が起こることによって、胆道や膵臓にさまざまな病態を引き起こすことが知られています。そのため膵・胆管合流異常では、予防的胆のう摘出術が検討されます。
また、胆のうポリープで10mm以上あり、かつ増大傾向を認める場合、あるいは大きさに関わらず広基性病変(粘膜の表面からなだらかに隆起している病変)である場合は胆のうがんである可能性が高く、胆のう摘出術が推奨されます。特定の生活習慣や食事と胆のうがんの関連については、今のところ明らかなものはありません。
胆のうがんが胆のう壁内にとどまっている段階では無症状であることが多く、検診の腹部超音波(エコー)検査や胆石症による胆のう摘出術で、偶然発見されることもあります。

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膵臓がん

膵臓にできるがんのうち90%以上は、膵管の細胞にできます。これを膵管がんといい、膵臓がんとは、通常この膵管がんのことを指します。
このほかに、神経内分泌腫瘍、膵管内乳頭粘液性腫瘍などがあります。

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泌尿器

腎細胞がん

腎臓にできるがんには、腎細胞がんと腎盂(じんう)がんが主であり、これらの多くは成人に発生します。小児に多く発生するものにはウィルムス腫瘍があります(参照:小児がんシリーズの冊子「小児の腎腫瘍」[PDF:1.46MB])。まれながんとしては、肉腫やほかの臓器からの転移性のがんがあります。
腎細胞がんは尿細管の細胞ががん化したものですが、腎盂がんは尿路の細胞ががん化したものであるため、同じ腎臓にできたがんであっても各々の性質や治療法はまったく異なります。この項では腎細胞がんに対して記載します。腎盂がんについては「腎盂・尿管がん」をご参照ください。

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腎盂・尿管がん

腎盂と尿管は上部尿路と呼ばれ、ここにできるがんは「腎盂・尿管がん」という1つのグループとして扱われます。治療法にもあまり差がないために、両方をまとめて考えることが一般的です。
腎盂から尿管、膀胱、尿道の一部へとつながる尿路の内側は尿路上皮(移行上皮)と呼ばれる粘膜でできています。この細胞から発生するがんを尿路上皮がんといい、腎盂・尿管がんのほとんどを占めます。腎盂は腎臓の一部ですが、「腎細胞がん」は腎臓から発生するがんであり、腎盂・尿管がんとは性質が違うため、別のグループとして扱われます。
腎盂・尿管がんは、尿路内のいろいろな場所に多発しやすいという特徴があります。腎盂と尿管の両方にできることもあります。左右どちらかの腎盂か尿管にがんができ、その治療後に反対側の腎盂か尿管にがんが発生することがごくまれにあります。腎盂・尿管がんでは、治療後30〜50%程度で、膀胱にがんが発生することが知られています。膀胱がんの治療で、内視鏡手術などを複数回受けた場合を除けば、膀胱がん治療後に腎盂・尿管がんが発生することは多くありません。また、腎盂・尿管がんが両側に発生することも多くはありません。

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膀胱がん

膀胱がんは、尿路上皮ががん化することによって引き起こされます。そのうち大部分(90%以上)は尿路上皮がんという種類ですが、まれに扁平上皮がんや腺がんの場合もあります。
膀胱がんは画像診断やTURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術) による確定診断により、1)筋層非浸潤(しんじゅん)性がん(表在性がんおよび上皮内がん)、2)筋層浸潤性がん、3)転移性がんに大別されます。詳しくは、「膀胱がん 検査・診断-2.病期(ステージ)」の「図2 膀胱がんの深達度」をご参照ください。
TURBTについては、「膀胱がん 検査・診断-1.検査」もご参照ください。

1)筋層非浸潤性がん
膀胱筋層には浸潤していないがんです。表在性がんと上皮内がんが含まれます。表在性がんはカリフラワーやイソギンチャクのように表面がぶつぶつと隆起し、膀胱の内腔に向かって突出しています。この形態から、乳頭状がんと呼ばれることもあります。
表在性がんの多くはおとなしく浸潤しないがんですが、中には放置しておくと進行して浸潤がんや転移を来す危険性のあるハイリスク筋層非浸潤性がんと呼ばれるタイプのものもあります。
通常、表在性がんの治療はTURBTで行われます。しかし、表在性がんは膀胱内に再発しやすいという特徴があり、再発のリスクが高いと判断された場合には予防的に膀胱内注入療法が実施されることがあります。
上皮内がんは、膀胱の内腔に突出せず、粘膜のみががん化した状態をいいます。粘膜は上皮とも呼ばれ、上皮内のがんという意味で上皮内がんと呼ばれています。
2)筋層浸潤性がん
膀胱の筋層に浸潤したがんです。このがんは膀胱壁を貫いて、壁外の組織へ浸潤したり、リンパ節や肺や骨に転移を来す危険性があります。
3)転移性がん
原発巣の膀胱がんが、他臓器に転移した状態をいいます。膀胱がんが転移しやすい臓器としては、リンパ節、肺、骨、肝臓などがあります。

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男性特有のがん

前立腺がん

前立腺がんは、前立腺の細胞が正常な細胞増殖機能を失い、無秩序に自己増殖することにより発生します。早期に発見すれば治癒することが可能です。また、多くの場合比較的ゆっくり進行します。
近くのリンパ節や骨に転移することが多いですが、肺、肝臓などに転移することもあります。前立腺がんの中には、進行がゆっくりで、寿命に影響しないと考えられるがんもあります。がんではない、ほかの原因で死亡した男性を調べた結果、前立腺がんであったことが確認されることがあります。このように、生前にはがんが見つからず、死後の解剖によりはじめて見つかるがんをラテントがんといいます。

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精巣(睾丸)腫瘍

精巣にある細胞から発生する腫瘍を、精巣腫瘍と呼びます。精巣腫瘍の多く(約95%)は、精母細胞から発生します。精母細胞のように生殖に直接関係のある細胞を生殖細胞あるいは胚(はい)細胞と呼ぶため、精巣腫瘍は胚細胞腫瘍とも呼ばれます。
精巣腫瘍にかかる割合(罹患(りかん)率)は10万人に1人程度とされ、比較的まれな腫瘍です。しかし、他の多くのがんと異なり、20歳代後半から30歳代にかけて発症のピークがあり、若年者に多い腫瘍であることが大きな特徴となります。実際に20歳代から30歳代の男性では、最もかかる数が多い固形腫瘍(白血病などの血液腫瘍以外の腫瘍)とされています。
また、多くの場合でがんになる理由はよくわかっていませんが、精巣腫瘍にかかりやすいリスク因子としては家族歴(家族に精巣腫瘍にかかった人がいる場合)、停留精巣(乳幼児期に精巣が陰のう内に納まっていない状態)があったこと、反対側の精巣に腫瘍があったことなどがあげられます。また、男性不妊症、特に精液検査で異常のある男性で精巣腫瘍のリスクが高いとされています。

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女性特有のがん

乳がん

乳がんの多くは乳管から発生し、「乳管がん」と呼ばれます。小葉から発生する乳がんは、「小葉がん」と呼ばれます。乳管がん、小葉がんは、乳がん組織を顕微鏡で検査(病理検査)すると区別できます。この他に特殊な型の乳がんがありますが、あまり多くはありません。
乳がんは、しこりとして見つかる前に、乳房の周りのリンパ節や、遠くの臓器(骨、肺、胸膜、肝臓、脳など)に転移して見つかることがあります。乳がんの種類や性質によって、広がりやすさ、転移しやすさは、大きく異なります。

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子宮頸がん

婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮体がんは子宮内膜がんともよばれ、胎児を育てる子宮体部の内側にある子宮内膜から発生します。
一方、子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

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子宮体がん(子宮内膜がん)

婦人科のがんで最も多いのは、子宮がんです。子宮がんは子宮頸がんと子宮体がん(子宮内膜がん)に分けられます。子宮体がんは子宮内膜がんとも呼ばれるように、胎児を育てる子宮の内側にある、子宮内膜から発生するがんです。一方、子宮頸部や頸管の上皮から発生したがんが、子宮頸がんです。まれに子宮の筋肉の層から子宮肉腫が発生しますが、これは、子宮体がんとはまったく違う病気です。
同じ子宮のがんであっても、子宮体がんと子宮頸がんは、診断・治療・予後いずれに関しても異なることが多いので、子宮体がんと子宮頸がんの違いを正しく理解することが大切です。

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卵巣がん

卵巣がんは、卵巣に発生したがんです。卵巣に発生する腫瘍(しゅよう)には、良性と悪性、その中間的な境界悪性というものがあります。卵巣に腫瘍ができたからといって、卵巣がんとは限りません。
進行すると、おなかの中にがんが広がる腹膜播種(はしゅ)が生じやすくなります。また、胃から垂れ下がって大腸小腸をおおっている大網(たいもう/だいもう)、おなかの大血管の周りにある後腹膜リンパ節、大腸、小腸、横隔膜、脾臓(ひぞう)などに転移することがあります。

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腟がん

腟がんは女性のがんのうちでも大変まれな疾患で、その頻度は女性生殖器がんの約1%を占めるにすぎません。腟がんの主な組織型としては、扁平(へんぺい)上皮がんと腺がんの2種類があります。この他まれではありますが、原発性腟がんとして悪性黒色腫、肉腫、小細胞がんの報告もあります。
大部分(80~90%)の腟がんは扁平上皮がんであり、一般に60歳以上の女性にみられます。扁平上皮がんは、進行すると腟の粘膜表面に広がったり、粘膜の下の筋肉層や腟の周辺組織や子宮頸部・子宮体部まで浸潤したりすることがあります。広がるのが遅く、腟近辺にとどまっているのが通常ですが、肺や肝臓、骨に転移することもあります。腟の扁平上皮がんの主な危険因子としては、高年齢(60歳以上)、子宮頸部の扁平上皮がんと同じくヒトパピローマウイルス(HPV)への感染が知られています。ヒトパピローマウイルス(HPV)については「子宮頸がん 基礎知識-3.子宮頸がんとヒトパピローマウイルス(HPV)」もご覧ください。
腺がんは、腟の表面にある腺細胞から発生するがんで、腟がんの約5~10%が腺がんです。腺がんでは扁平上皮がんと比べて、肺やリンパ節への転移の可能性が高くなります。腺がんの中には、胎児期に母親がジエチルスチルベストロール(DES)という薬物を使用したことに関連がある大変まれな型があります。このDESに関連する腺がんの多くは30歳未満の若年層にみられるとの報告が海外でありますが、日本ではほとんどみられません。また、DESに関連しない腺がんは主に閉経後の女性にみられます。
悪性黒色腫は、皮膚の色と関係するメラニン色素を産生する皮膚の細胞(メラノサイト)が悪性化した腫瘍と考えられ、黒色腫またはメラノーマと呼ばれることもあります。腟での悪性黒色腫は、腟の下部あるいは外部に見つかる傾向があります。腟がん100例中9例が悪性黒色腫という報告があります。
肉腫は、骨や筋肉、結合組織の細胞から起こるがんです。腟での肉腫は腟壁の深部に発生します。腟がんの肉腫には平滑筋肉腫と横紋筋肉腫があります。腟がん100例中4例が肉腫という報告があります。
小細胞がんは、悪性度が高く、腫瘍の増殖成長や転移が非常に早いがんです。腟がんでの小細胞がんは非常にまれで、婦人科系のがんの1%程度、あるいは世界で20例程度という報告があります。

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外陰がん

多くは大陰唇に発生しますが、小陰唇や陰核などにも発生することがあります。進行すると、太もものつけ根あたりにある鼠径(そけい)リンパ節への転移が生じやすくなります。

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皮膚

基底細胞がん

準備中

有棘細胞がん

有棘細胞がんは、日本人に多い皮膚がんの1つです。
皮膚は表面に近い部分から表皮、真皮、その深部の皮下組織の3つの部分に大きく分かれます(図1)。表皮はさらに表面側から順に、角質層、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)の4層に分けられます。表皮最下層である基底層は真皮と接しています。真皮には、血管、神経、毛嚢(もうのう)、脂腺、汗腺、立毛筋などの組織があります。
有棘細胞がんは、表皮の中間層を占める有棘層を構成する細胞から発生するがんです。
皮膚がん(皮膚悪性腫瘍)は、このような皮膚を構成する細胞から発生するがんのことで、発生した場所やがん細胞の種類によって区分されます。

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悪性黒色腫(皮膚)

皮膚がん(皮膚悪性腫瘍)は、このような皮膚を構成する細胞から発生するがんのことで、発生した場所やがん細胞の種類によって区分されます。
悪性黒色腫は皮膚がんの1つで、単に黒色腫またはメラノーマと呼ばれることもあります。皮膚の色と関係するメラニン色素を産生する皮膚の細胞で、表皮の基底層に分布しているメラノサイト(図2)、あるいは母斑細胞(ぼはんさいぼう:ほくろの細胞)が悪性化した腫瘍と考えられます。

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皮膚のリンパ腫

皮膚のリンパ腫とは、悪性リンパ腫の種類の1つで通常の皮膚がんとは区別され、皮膚組織の中のリンパ球ががん化したものです。早期の症状は皮膚症状ですが、進行するとリンパ節や他臓器に病変が広がっていきます。
診断を確定する方法は皮膚生検で、発疹のある皮膚を切除し詳しく調べる病理検査を行います。
病型は大別すると皮膚T/NK細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、血液前駆細胞腫瘍に分けられ、さらに皮膚T/NK細胞リンパ腫は菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)、セザリー(Sézary)症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎(しきえん)様T細胞リンパ腫、進行性皮膚T細胞リンパ腫、原発性皮膚CD4陽性小・中細胞型T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病・リンパ腫(皮膚だけに病変がある場合)など、多くの病型に分けられています。皮膚B細胞リンパ腫は、さらに4つの病型に分けられます。血液前駆細胞腫瘍の病型には、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍があります。
非常にまれな病気ですが、その中でも菌状息肉症は約半数を占めています。菌状息肉症とセザリー症候群は類似する疾患で、治療方針や病期分類もほぼ同様です。
それぞれのがんの解説「悪性リンパ腫」では、悪性リンパ腫の治療の全体像や大まかな治療の流れなどを解説していますので、併せてご参照ください。

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骨・筋肉

軟部肉腫(成人)

軟部肉腫とは、軟部組織から発生した悪性腫瘍のことです。軟部組織とは、肺や肝臓などの臓器と骨や皮膚を除いた、筋肉、腱(けん)、脂肪、血管、リンパ管、関節、神経を指します。軟部肉腫は、手足、胴体、頭頸部(とうけいぶ)、おなかの中など、体のいろいろな部位に発生します。

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血液・リンパ【白血病】

急性骨髄性白血病

血液中には赤血球、白血球、血小板などの血液細胞があり、骨の内部にある骨髄(こつずい)で血液細胞のもととなる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)から増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)してつくられます。造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者からは赤血球、血小板、白血球の一種である顆粒球(かりゅうきゅう)や単球に分化し、後者からはBリンパ球、Tリンパ球、NK細胞などのリンパ球に分化します(図1)。
急性骨髄性白血病(AML:Acute Myeloid Leukemia)は、このような血液をつくる過程の未熟な血液細胞である骨髄芽球に何らかの遺伝子異常が起こり、がん化した細胞(白血病細胞)が無制限に増殖することで発症します。

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急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞がつくられます(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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慢性骨髄性白血病

血液の中にある血球には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)に存在し、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞となります(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、好中球(こうちゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。好中球、単球、リンパ球は白血球に分類され、その主要な成分を構成します。

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慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞をつくります(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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骨髄異形成症候群

血液中には免疫をつかさどる白血球やリンパ球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める(止血)働きがある血小板などの血液細胞があります。これらは、骨の内部にある骨髄(こつずい)で血液細胞のもととなる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)から増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)をしてつくられます(図1)。造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、各種の顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からBリンパ球、Tリンパ球、NK細胞などのリンパ球が産生されます。

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成人T細胞白血病/リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞をつくります(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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血液・リンパ【悪性リンパ腫】

悪性リンパ腫

血液中には免疫をつかさどる白血球やリンパ球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板などの血液細胞があります。これらは、骨の内部にある骨髄(こつずい)で血液細胞のもととなる造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)から増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)してつくられます(図1)。造血幹細胞は、骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、白血球の成分のうち顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者から白血球中のB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。

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ホジキンリンパ腫(病型分類)

ホジキンリンパ腫(HL:Hodgkin lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つです。病理検査では白血球の中のリンパ球でHRS細胞(Hodgkin/Reed-Sternberg細胞)やLP細胞(lymphocyte predominant細胞)という腫瘍細胞がふえることが特徴です。

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非ホジキンリンパ腫(病型分類)

濾胞性リンパ腫

濾胞性(ろほうせい)リンパ腫(FL:Follicular lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫です。年単位でゆっくりとした経過をたどることが多い「低悪性度」に分類されます。

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MALTリンパ腫

MALTリンパ腫とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、粘膜に関連したリンパ組織からリンパ球の中のB細胞が腫瘍化する非ホジキンリンパ腫です。病気の進行が比較的遅いタイプの「低悪性度」に分類され、年単位でゆっくりとした経過をたどります。

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リンパ形質細胞性リンパ腫

リンパ形質細胞性リンパ腫(LPL:Lymphoplasmacytic lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、病気の進行が比較的遅いタイプの「低悪性度」に分類されます。小型B細胞リンパ球、形質細胞へ分化傾向にあるリンパ球や形質細胞が、がん細胞となって骨髄やリンパ節、脾臓(ひぞう)、肝臓、血液中などに広がっていきます。リンパ形質細胞性リンパ腫の中で、特に骨髄に浸潤(しんじゅん)しておりIgM型M蛋白血症のみられるものをワルデンストレームマクログロブリン血症(原発性マクログロブリン血症:WM)といいます。

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マントル細胞リンパ腫

マントル細胞リンパ腫(MCL:Mantle cell lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫です。月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類されます。

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びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL, NOS:diffuse large B-cell lymphoma, nototherwise specified)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫です。月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類されます。

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末梢性T細胞リンパ腫

末梢性T細胞リンパ腫(PTCL:Peripheral T-cell lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のT細胞から発生する非ホジキンリンパ腫です。月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類されます。

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バーキットリンパ腫

バーキットリンパ腫(BL:Burkitt lymphoma)とは、悪性リンパ腫の種類の1つで、リンパ球の中のB細胞から発生する非ホジキンリンパ腫です。週単位で病気が進行する「高悪性度」に分類されます。病状の進行は速いですが、適切な治療により治癒が期待できます。

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節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型

節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型(ENKL:extranodal NK/T-cell lymphoma, nasal type)は、悪性リンパ腫の種類の1つで、月単位で病気が進行する「中悪性度」に分類されます。名称の由来は、リンパ節以外の部位から発生するため「節外性」、このタイプのリンパ腫の中にNK細胞リンパ腫とT細胞リンパ腫の2つが含まれているため「NK/T細胞リンパ腫」、多くの場合に鼻領域が原発巣となるため「鼻型」と名付けられています。ほとんどはリンパ球の中のNK細胞ががんになったもので、残りがT細胞型といわれていますが、実際には両者の区別は難しく、どちらの型でも症状や治療方針は同じため、「NK/T細胞リンパ腫」と呼ばれます。

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皮膚のリンパ腫

皮膚のリンパ腫とは、悪性リンパ腫の種類の1つで通常の皮膚がんとは区別され、皮膚組織の中のリンパ球ががん化したものです。早期の症状は皮膚症状ですが、進行するとリンパ節や他臓器に病変が広がっていきます。
診断を確定する方法は皮膚生検で、発疹のある皮膚を切除し詳しく調べる病理検査を行います。病型は大別すると皮膚T/NK細胞リンパ腫、皮膚B細胞リンパ腫、血液前駆細胞腫瘍に分けられ、さらに皮膚T/NK細胞リンパ腫は菌状息肉症(きんじょうそくにくしょう)、セザリー(Sézary)症候群、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎(しきえん)様T細胞リンパ腫、進行性皮膚T細胞リンパ腫、原発性皮膚CD4陽性小・中細胞型T細胞リンパ腫、成人T細胞白血病・リンパ腫(皮膚だけに病変がある場合)など、多くの病型に分けられています。皮膚B細胞リンパ腫は、さらに4つの病型に分けられます。血液前駆細胞腫瘍の病型には、芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍があります。
非常にまれな病気ですが、その中でも菌状息肉症は約半数を占めています。菌状息肉症とセザリー症候群は類似する疾患で、治療方針や病期分類もほぼ同様です。それぞれのがんの解説「悪性リンパ腫」では、悪性リンパ腫の治療の全体像や大まかな治療の流れなどを解説していますので、併せてご参照ください。

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急性リンパ性白血病/リンパ芽球性リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞がつくられます(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞をつくります(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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成人T細胞白血病/リンパ腫

血液の中にある血液細胞には、外部から体内に侵入した細菌やウイルスなど異物の排除などを役割とする白血球、酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板があります。これらの血液細胞のもとは造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれ、骨の内部にある骨髄(こつずい)で生成され、増殖しながら分化(未熟な細胞が成熟した細胞になること)して血液細胞をつくります(図1)。造血幹細胞は骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞に分かれ、前者から赤血球、血小板、顆粒球(かりゅうきゅう)や単球が産生され、後者からはB細胞、T細胞、NK細胞などのリンパ球が産生されます。顆粒球、単球、リンパ球を合わせて白血球と呼びます。

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血液・リンパ【その他】

多発性骨髄腫

血液中には酸素を運搬する赤血球、出血を止める働きがある血小板、免疫をつかさどる白血球やリンパ球などの血液細胞があります。これらはそれぞれ体を守るために大切な役割をもっており、造血幹細胞(ぞうけつかんさいぼう)と呼ばれる細胞から、それぞれの形態・機能をもつ血液細胞に成熟していきます。この過程を分化といいます。

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その他

原発不明がん

がんとは、ある臓器で、正常な細胞が異常細胞へ変化し、無秩序に増えて浸潤・転移を起こし、臓器を越えて広がっていくものをいいます。特に皮膚・粘膜などの表面(上皮)から出たものを指します。
がんが発生した臓器を原発部位といい、そのがんを原発巣といいます。原発部位から離れた部位で進展したがんを転移巣といいます。がんの診断は、例えば胃からできたものを胃がんというように、原発部位にならって付けられます。胃にできたがんが肝臓に移った場合は、胃がんの肝転移と診断され、その転移巣は胃がんの性質を示します。

がんの確定診断には、体の表面・内部に関わらず、病変部位から細胞や組織を一部採取して顕微鏡で調べること(病理検査・病理診断)が必要です。通常は、何か体調が悪くて症状が出てきた場合や健康診断などで異常が見つかった場合に、医療機関を受診して、そこで詳細な病歴聴取や診察、血液検査や尿検査または便検査、超音波(エコー)・X線・CT・MRI・FDG-PETなどの画像検査、内視鏡検査(胃カメラや大腸カメラ)が行われ、がんが疑わしいときに生検・病理組織学的検査となります。

これらの検査により原発部位が特定されることがほとんどですが、中には転移巣が先に見つかり、そこからの生検で病理組織学的にがんと診断はされても、原発部位がわからないものもあります。これを「原発不明がん」といいます。

原発不明がんの頻度はすべての悪性腫瘍のうちの約1~5%とされ、最期までの経過を振り返った研究では、原発部位として多いのは膵臓(すいぞう)、胆道、肺と報告されています。がんはすでに転移しているので、手術(外科治療)で取りきって治すことや、放射線治療で根治できる時期を過ぎていることが多く、その場合には経過を注意深くみたり、全身状態に合わせて全身療法(薬物療法)が選択されたりします。

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遺伝性腫瘍・家族性腫瘍

遺伝性腫瘍のほとんどは、がん抑制遺伝子の生まれつきの異常(変異といいます)が原因です。がん抑制遺伝子は、体の細胞ががんになるのを防ぐ(抑制する)働きを持っています。がん抑制遺伝子もほかの種類の遺伝子と同じく、一個一個の細胞に、父親由来のものと母親由来のものとが、合わせて2個ずつ入っています。これは、自転車のブレーキが前輪と後輪に合わせて2個あるようなもので、一般の人は、ちゃんと働く2個のブレーキを持って人生がスタートしています。ある細胞で、たまたま2つあるブレーキの片方が壊れても、もう1つのブレーキがきちんと機能していれば、その細胞はがんになりません。しかし残りのブレーキも壊れてしまうと、細胞はがん化に向けて暴走してしまいます。これが一般の人ががんになる仕組みの1つのタイプです。

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